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ワーカホリックから卒業できるか?

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ハロウィンの夜から断続的に降っていた雪。今でこそちょと気温が上がって溶けたものの、すでに何度かの積雪と凍結があったこの 11 月。フロントガラスの氷を溶かす時間分、早く部屋を出る「冬モード」が戻ってきた。 この雪の下に氷が張り付いているのだ! ただ正直なところ、そんなことを気にしていられないほどこの秋は仕事がきつかった、、。 それは、今の会社は9月末が年度末で、通常の月締めや四半期の税務処理に加え、決算処理と予算作成がいっぺんにやってきたから!唯一の会計担当の私はてんてこまい。おかげでブログ更新も約2カ月ぶり。 一瞬で過ぎ去った秋、、、。 ちょっとまた仕事の話になっちゃうけど、、、。 今私がいる食品会社はまだ事業開始から約2年の若い会社。とある菌を活用した非常に繊細な工程もあり、これまではまず生産を安定化させることが優先だった。そんな試行錯誤の中では、お金の使い方もイレギュラーで、指標管理方法も確立されていなかった。 だから前期の途中から入った私が、それまでのカオスを紐解きながら会計の締めをするのはかなり大変だった、、、。 それゆえ今期からきちっと予算を設けることにしたのだが、何しろ前期がイレギュラーかつデータが不揃いで「前年度から 20 %コストダウン」という風に作れない。 だから数字を計算しての予算作りというよりは、まずは全部門が必要な数値を日々管理する仕組み作りから手掛けねばならなかった。 自分自身、まだこの業界や生産について知らないことだらけだったことも苦労のひとつ。 ただ、会計学の中でも、この製造業の原価管理 ( 英語で Marginal Cost Accounting という)については勉強したかったし、それがこの会社を選んだ目的のひとつでもあったので、ポジティブに考えればいい機会だった。 しかし、長時間労働が続くと、睡眠不足・腰痛悪化・出来合いの食事の回数増加と、健康には甚だ良くない。先日も同じようにハードに働く友人と「そろそろ長時間労働は卒業しないとね~」と話したばかり。 ハロウィンの頃、近所で。この秋、季節イベントを楽しむ余裕はなかった、、。 同時に、「そういうカオスな状況、チャレンジングな環境をつい選んじゃっ

なんだったんだ?7Months

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以前はウィークリーで更新していたのに、今やすっかりマンスリーになってしまっている私のブログ。更新のたびに季節が変わっていて(来週最低気温4℃の日も!)、時の速さに自分でも驚く。 更新の頻度が落ちるのは仕事のせいに他ならない。今の仕事になって最初の2ヶ月は研修モードだったが、その後、つまりこの7ヶ月ほどは新しい分野の仕事を吸収しつつ、同時にいろいろ任されたのできつかった。 今ようやく自分のペースがつかめてきたが、それでもやることは盛りだくさんだから、しばらく「マンスリーブログ」は続きそう、、、。 ところで、その前の年も前職で「なんだったんだ?」と今思えるくらい、初めてで強烈にきつく、そしておそらく二度と体験しないだろう仕事が7ヶ月ほど続いた。今日はそちらの方について書こう。 その仕事とは、訴訟・裁判だ。 一応私のバックグラウンドは会計だが、前職は経営補佐的な仕事がメインで、そうなると法務なんかも入ってきて(要はなんでも屋(笑))、なんの法的知識もない私が、結果して訴訟問題も深く入ることになった。 それが、単に訴訟内容の難しさだけでなく、さまざまな困難のオンパレードだったのだ。 それは土地のリースに関わる係争で、私のいた会社が関連する三社を同時に訴えた方だった。 最初は弁護士に任せて経過を見守る程度だったが、相手(三社とも)が逆提訴をしてきて事が徐々に大きくなっていった。 さらには、事情があって私たちの自身の弁護士ともトラブルとなりどんどん泥沼へ。 新しい弁護士を立てたがそれも訳ありでうまくいかず、結果して三人目の弁護士を立てることになるのだが、それが決まるまでの2ヶ月ほどの間、素人の自分たちが訴訟の対応せねばならないことに。 三社のうちのひとつは、カナダ屈指の大手不動産会社だから、ビッグ・ファームの弁護士が3人くらいついている。そんな人たちを相手に、法務どころか英語もままならない私が対応していいのか?しかし、代わりはいない。やるしかなかった。 私は当時トロント郊外に居て、普段はトロント市街に行かなかったが、この頃は地下鉄で毎日のように裁判所のオフィスに行って訴訟手続きを確認し、何度も民事訴訟のプロセスを読んだ。専門用語も多く、とにかくわからないことだらけだった。

Great Lakes(五大湖)

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地理の時間に北米の五大湖(英語で "Great Lakes" )のことを習ったのは、何年生の時だっただろうか?5つの湖の名前を一生懸命覚えたその時は、将来自分がその近くに住むことになるなんて、思いもつかなかった。 その後も5つの湖の名前は一応覚えていたけれど、カナダに来る前はそれらを特に思い浮かべることもなかった。ニューヨークにいた頃、ニューヨークの水はナイヤガラから来ているとは聞いても、具体的な五大湖の名前は出なかったと思う。 そのナイヤガラの滝を西南に持ち、トロントとニューヨーク州に挟まれているのが五大湖のうちの一つで、州の名前にもなっているオンタリオ湖。 そして、今私がいるところは、トロントから西側で、北にヒューロン湖、南にエリ―湖がある地域。結果して、五大湖のうちの3つの湖に囲まれ、どの湖にも1,2時間で行ける環境だ。 ここで地理の授業のおさらいを!ピンを立てたのがオンタリオ湖。トロント北西にヒューロン湖、南西にエリ―湖。ナイヤガラはトロント南、NY州バッファローとの国境にある。 残り2つの湖は、お隣のアメリカ・ミシガン州にあるミシガン湖、さらに北西のウィスコンシン州とカナダ・マニトバ州に挟まれたスペリオル湖。こちらはちょっとドライブして、という距離ではない。行くなら飛行機の乗り継ぎがいる。 トロントやナイヤガラのオンタリオ湖畔は、お店や観光地としてエンターテイメントスポットになっているから、そういうところには行った。が、考えてみたらそれって湖自体を楽しんでいいるわけじゃないんだよね。 トロントのオンタリオ湖畔ハーバーエリア だから今の場所で、こちらでの知人・友人に初めてヒューロン湖・エリ―湖に連れてきてもらい、私はようやく(自然の)「湖」としての湖を楽しむことになった。 まず驚いたのが、さすが五大湖、その大きさ!波も砂浜もあるしテトラポットや灯台もある。はっきりいって海に来た感覚だ。 湖畔や施設は綺麗にメンテされている。 そして水がとても綺麗!ビーチに佇んでウミネコを眺めていると、南のリゾート地に来たような錯覚が。 浜辺近くのレストランやお店の通りは南国っぽい木々も並べているから

見知らぬ町で

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長らくそういう時間をもっていなかった。日常を離れて、完全に一人になって自分と繋がる時間。 去年からの劇的変化による忙しさは続いているが、ここ1、2ヶ月は特に余裕がなく、その日必ずやらなければならないことだけをやっても睡眠時間が 4、5 時間という日がほとんどだった。 しかしそろそろストレスが溜まってきたので、少し前に、えいっと、一人で遠出を決めこんだ。 といっても、旅というほどのものでなく、車でちょいと北に行った、なんの変哲もない湖畔の小さな町に 3 日ほどの滞在。 そこでやっと自分を振り返ったり、少しだけ書く時間が取れた。 街ブラしていて見つけた、かわいいアイスクリーム屋さん。 * * * 忙しいこと自体は苦ではない。 公私ともにやりたいことの計画を立て、限られた時間で目いっぱいの成果や進捗を得ようとするのは私のタチ。そういう忙しさはむしろこなせばこなすほど達成感が増し、苦しみ以上の喜びすらある。 ストレスを感じるとすれば、、、それは、その忙しさの種類が狂った時だ。 例えば、予期せぬことが起こったり、 1 年や数年に一度しかない用事があったり、あるいは他者の影響で、いろんなことが後手に回り、効率的でなくなった時。 同じ「忙しい」でも、こうなると追い立てられる中で何かをこなすだけの雑な状態になってしまう。 とはいえ、人生なんてそうそう予定通りいくものじゃないこともわかっている。また、人はこの社会で生きている以上、必ず他人と関わっているから、外からの影響も常に受けるのだ。 それも見込んで余裕持って計画立てればいいだけなんだよね。ただ、ここのところ本当にいろんなことに振り回されちゃったので、やっぱり時々は立ち止まって体制を立て直す時間というのがいるのだ。 それには、まずはスケジュールや To Do リストの整理をすればいいわけで、それ自体は自宅でだって出来るんだけど、、、日常からあえて『物理的』に離れることも、結構大事だと思う。 日常から離れて自然の中へ うまく説明できないけど、普段自分のいる場所や見るものって何かしらの気持ちが入っていてそれに引っ張られたり、あるいは、やれ洗濯しなきゃとか、あれ買わなきゃとか生活の諸々に引っ張られること

木曜日の怪 その2 ~まさかの再訪!~

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前回に続き、もうひとつ奇妙な体験を、、、。 ある日の朝。晴天の気持ちのいい朝だったので、私は会社にいつもより早く行ってデスクの整理をしていた。 すると、建物の奥の方から、同じく始業前に早く来ていた同僚の呼ぶ声が聞こえた。 何事か?と行ってみると、なんと彼が顔から流血していて、必死にティッシュで押さえているではないか! 聞けば、ちょっとしたアクシデントで機械のフレームに顔をぶつけたという。鋭利なフレームではないものの、勢いがあったため顔に裂傷が。 これは病院行きだな、と明らかだった。 怪我した本人は歩けるし話せるが血を抑えているため運転はできない。しかし 他のスタッフは出張で不在だったり、朝どうしても外せない仕事があったり。ということで、私が急患窓口に彼を連れていくことになった。 引越してきて半年、まだ街の病院どころか町医者や歯医者すら行ったことのない私。ましてや、大病院の救急窓口なんてどこかもわからない。そんなところ、よっぽどじゃなきゃ行く機会なんてない! 怪我をした本人の方が「以前子どもが熱を出して、〇×病院の救急センター連れて行った。そこが一番近い。」というので、彼の案内で病院へ。 おかげで病院までの道と(私の家のすぐ近くだった!)、救急窓口に一番近い駐車場、そして受付場所まで、スムースに辿り着いた。やれやれ、どっちが連れてきてもらったんだか、、、。 幸いなことに、トリアージ(患者の緊急度により対応の優先順位を決める過程)を受ける頃には血は収まってきていた。ただ、会社への報告があるので、私はずっと彼について診察室や処置室にも同行した。 結局数針縫うことになって、医者は私に「縫う時、横に居てもいいよ。」と冗談っぽく言ったが、縫うところなんて見たくない!さすがにその間は席を外し、トイレや廊下をうろうろして待った。 そして、「救急センターなんて、ニューヨークで友達に付き合って来たとき以来だな。」なんて思い出していた。あれは、クイーンズのエルムハースト病院。きっと 10 年くらい前のことだ。 思ったよりも傷は軽く、本人も痛みはほぼないという。大事に至らず良かったし、私としては、オフィススタッフとして、急患が出た場合の対応の勉強となった。 さて、その日の夜―。

木曜日の怪 その1 ~火の精のいたずら?~

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久々のブログアップ。近況は次回書くとして、今日は最近経験した奇妙な出来事について。 ある木曜の朝のこと。私はお湯を沸かしながらベーグルをトースターで焼いていた。パンの種類は日々変わるが、朝にトーストする行為は毎日のこと。 私好みの、クランベリー、パンプキンシード&マルチグレインのベーグル! ところがその朝、トーストしている最中に部屋の火災報知器を鳴らしてしまった。 「え?火どころか、匂いも煙も出ていないけど?」 と不思議に思ったが、何しろ朝の 6 時半。大きな警報で近所迷惑になると思い、強制的に線を外そうと火災報知器の下に急いで椅子を持っていった。そして手を伸ばしたが、その瞬間音は止まった。 「あれ、勝手に止まるんだ?」 と、それも不思議だった。というのも、入居したての頃、魚を焼いて一度鳴らしたことがあり、その時は鳴り続けたから。(そして自分で報知器の線を外して音を消した笑) 「今回はあの時ほど煙がなかったから勝手に止まったんだろう。」 と、都合よく納得することにしたが、、、。なぜかこの朝は、警報器を聞いた瞬間のドキドキと不安が消えなかった。 なにしろ魚の時は確かに煙が出ていたのでわかるが、その日は匂いも煙もなく、フツーにトーストしていただけなのだ。鳴ったのが不思議なだけに、なんだか不気味だった。 だから家を出るまで窓を開けて外の空気を取り込み、出る時も何度も何度もガスや電気のスイッチがオフになっているか確認した。普段は抜かない電気製品のコードも全部壁から外した。 それで部屋を出て車に乗り込んだが、胸騒ぎに近い不安が残り「あれ、私本当にオーブンのスイッチ切れていること確認したよな?」と、確認したシーンを思い出そうとした。 が、何だか焦って思い出せず、それでまた不安になり、部屋に戻ろうかと思った。 しかし、すでにコンセントの点検やらでいつもより時間をくっていたので、もはや部屋に戻れば会社に遅れる時間になっていた。 それで諦めて出発したが、会社に着く道中、かすかに手が震えるくらい不安だった。なぜこんなに不安を感じるのか自分でもわからなかった。 ひとたび仕事が始まったらそのことは忘れてしまったが、午後に仕事で外出し会社に戻ってくる時、