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3月, 2018の投稿を表示しています

7 years

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今日で3月が終わる。北米にいるとどうしてもアメリカのニュースが優先的に入ってくるけど、今月は銃所持・規制関連やトランプ大統領のスキャンダルが席巻していた。日本はと言えば森友問題一色。この件はもはやニュースを追う気にもなれず、、、。 今月に限らず、不穏なニュースは次から次へと湧き出し、それらも結局は日常の一部となっていくのだが、何年たっても「日常」に染まらず、今だ非現実な気がしてしまう3月の出来事と言えば7年前の東日本大震災。 震災後の閖上の丘の上で。 震災直後はいろんなニュースを見たし記事も読んだけれど、まだショックだったせいか、なぜか現実として記憶されていなかったように思える。しかし、先日機会あってある震災関連の本を読んだのだが、7年経った今になって、当時の状況がリアルに伝わってきた。 その本とは、津波の打撃が最もひどかった場所のひとつ、南三陸町の公立志津川病院で当時内科医として勤められていた菅野武医師が書かれた 『寄り添い支える』 。(河北選書) 大地震後、町全体が大津波に襲われ、5階建ての志津川病院でもアッという間に4階まで水が上がってくる中、患者たちを必死で5階に運んだ菅野医師はじめ病院スタッフ。 危険を承知で4階に戻り生存者を救出したものの、その後、救命・治療器具もなく、食料も暖房もない中で、見送るしかなかった命 --- 。 ほんの一瞬の違いで、ほんの数メートルの差で、ある者は津波にのまれ、残った者は残った者で地獄を見ることになり―。そんな死の淵に立たされた中での病院スタッフの救助行動や、避難者同士の助け合いの心。 これから読む方のために内容はこのあたりでとどめておくが、菅野医師は、震災時やその後の避難所での臨時医療体制設置などの自らの経験を通し、本の中で災害医療や普段の地域医療への提言をされている。実際に経験された中からの発言はとても意味がある。 そしてタイトルにあるように、治すか治さないか、治るか治らないかだけでなく、苦しい時に 寄り添い支える ことがいかに大事かという医師としての気付きも、医療現場以外でも当てはまるだろう。家族や仲間の絆の大切さも然り、、、。 宮城にボランティアに行った際たなびいていた旗 たとえ被災地のインフラなどが元通りになっ

ゼッポレとカノーリ ~聖ヨセフの日~

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去る 3/17 はアイルランドの一大イベント「聖パトリック・デー」だったけど、私はイタリアン・コミュニティーにいるので、より目立っているのはイタリアの父の日でもある 3/19 の 「聖ヨセフ・デー」 。 聖ヨセフはカトリックのマリア様の夫。バージン・マリアは聖霊によって受胎されたとされるので、ヨセフのキリストとの関係は「実父」ではなく、あくまでも「養父」。 絵画においても、教義上、観る者にマリアとの男女関係を想像させないために、あえて髭をまとって老けさせたヨセフが描かれていることが多いとか。象徴的で美しく描かれた奥さんのマリア様とは扱いが随分違うんだなあ、、? ヨセフという名は言語によって、 ジョセフ (Joseph 、主に英語 ) だったり、 ヨーゼフ (Jozef 、ドイツ語 ) だったり、 ホゼ ( José 、スペイン語)だったり。ここのコミュニティーでは、 ジュゼッペ ( Giuseppe, イタリア語)になるけど、ヨセフとジュゼッペなんて、カタカナで書くととても同一人物とは思えない(笑)。 San Giuseppe = St. Joseph = 聖ヨセフ さて、この聖ヨセフの日に食べるのはイタリアのお菓子「ゼッポレ (Zepple) 」。上の写真は、今日スーパーで見た特大ゼッポレだけど、普通のはシュークリームを平たくして上にクリームをもったような感じ。 引用: https://www.finedininglovers.com/stories/what-are-zeppole/ 「揚げシュークリーム」と言うと一番近いかも。揚げてはいても、それほど脂っこくはない。というか、クリームがこってり過ぎて気づかないだけかも!危険!     同じくイタリア移民の多いニューヨークのストリート・ベンダー(屋台)なんかで見るゼッポレは、外側にクリームはなく、粉砂糖がまぶしてある揚げドーナッツのタイプ。 引用:  http://www.thedisneychef.com/2015/03/zeppole-di-ricotta-via-napoli.html そして、ゼッポレと合わせ、何かとお祝いごとで食されるイタリアの別のデザート、「カノーリ」も登場。 近所のスー

冬から春へ

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数日前にトロント市内でのミーティングを終えてビルから出たとき。時は午後6時、それでこの明るさ!ここ最近また仕事に追われてバタバタしていた私が季節の変わり目を実感した時だった、、、。 そういや先月の時点で、植物たちは春に向かう太陽に反応していた。買ってすぐに窓辺に置いていたミニ水仙は、1週間後にはびよよよよーんと3倍くらいに伸びて、もはや「可愛い」と言えない状態に。 BEFORE AFTER! アイビーもここのところ新しい葉をあちこちに出し始めた。早いもので今週末で冬時間が終わるし、春は着実に近づいている。 この冬は、前半大雪・低温でどうなることかと思ったけど、2月以降はびっくりするくらい穏やかだった。とはいえこのままあっさり春になるわけはない、というのがこちらの人々の予想。ここ数日は雪の予報だし、4月だってまだ雪のチャンスはある。 これは3週間ほど前に、北のコテージにちょっとだけ行った時のもの。すでに気温は和らいでいたが、前月に出来た厚い氷はまだ残り、湖や運河ではまだスノーモービルを楽しむ人がいた。   凍ったままのシムコ―湖 凍った運河の上。スノーモービルの轍があちこちに。 さすがに今はところどころ溶けて、湖上でのスノーモービルは無理だろう。いつも3月の今ぐらいはまだマイナス10数度の日もあるのが普通だが、今はマイナス一桁あるいは0℃前後。まだ雪が何度か降るとしても、結果して今年は春が早そうだ。 お店はすっかり春モード 私はと言えば、なかなか忙しい状態から抜けずに、がっつり仕事をするほかは、時折近所のカフェとヨガで気分転換する程度。本格的な春がくる頃には、余裕が出来てるといいな、、、。 いつものカフェで息抜き、、、。 デスクワークで固まった身体をヨガでほぐす。 ということで、今日は仕事の合間につぶやいた程度で、ここで終了。また2週間ほど激務になるので、しばし我慢。時々 美味しいおやつで気分をあげながら乗り切るぞ、と。 日本の友人が送ってくれたトラヤのラムレーズン羊羹♪