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4月, 2017の投稿を表示しています

"VV"で宝探し

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大きな鏡の中に入って遊んでいるロウニンと私。大きな鏡は置くだけで部屋が広く見えるし、壁に額があると空間が引き締まる。 この大きな鏡、ありがちなメイド・イン・チャイナではなく、約半世紀前にカナダ産メープルで枠が作られた結構しっかりしたモノで、まだバッチリきれい。私はこれをリサイクルショップで 25 ドル(今日のレートで約 2 千円)というお得な値段でゲットした。 これを売っていたのは、カナダのあちこちにある『 バリュー・ヴィレッジ (Value Village) 』というチェーン系のスリフト(リサイクル / ユーズド)ショップ。 カナダの他、アメリカ、オーストラリアにもあり、その全店舗数は 300 以上。アメリカにいた時は、『サルベーション・アーミー』『グッド・ウィル』をよく見かけていたけど、バリュー・ヴィレッジは、それらよりずっと綺麗でオーガナイズされている。服や靴はサイズ別にすべてきれいに並んでいるし、店舗は広々。 近所にひとつあるので、私は仕事の合間の気分転換にここに寄るのが大好き。ボスの奥さんも好きで、お店のことを " VV " (ヴィー・ヴィー)と呼んで、今日はどんな面白いもの・お得なものをゲットしたか、という話で盛り上がる。 ユーズド、というと抵抗がある人もいるかもしれないが、生活の中の消耗品的なものや「用さえ済めばいい」的なものには十分。それに、使い込んでいる方がいい場合だってある。例えば鉄製のフライパンとか。 服においては、私はいま常に犬と一緒にいるから汚れるし、じゃれてて穴は開くし、最近は庭仕事もするから、あえて「どうなってもいい服」が必要な状態。だから VV で何枚も安く手に入れちゃう。ちなみに服は、トップスにしてもボトムスにしても 1 着 $2.99 ~ $12.99 (200 ~ 1,000 円)くらいが主の価格帯。 小さな子供を持つ人にも重宝するだろう。親子共に服は毎日汚れちゃうし、子供はすぐに大きくなってサイズが合わなくなるから。小さくなった服を寄付して大きいサイズを手に入れれば、経済的だしクローゼットも常にすっきり。子供のおもちゃ然り。 カナダに来た頃助かったのは、防寒具。これだけ寒いカナダ用のオーバーとかブーツとか一

黄と紫の誕生日

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突然だが、、、私はモノは何でもいいけど、「色」が好きだ。一色の美しい色でもいいし、そのグラデーションもいいし、何色かのコンビネーションでもいいし。仕事で資料のグラフの色を考えるときでも、手元の文房具でも、色を見ていると、無性に楽しい。 製品やデザイン画にあるような計算された色・コンビネーションもいいが、自然が作り出す色については、「どうしてこんな鮮やかな色、微妙な色が出来ちゃうの!?」と、自然への畏敬の念も入って、さらにときめく。 そのトキメキを記録しておきたいから、色について今後シリーズでここに書き残していこうと思う。 今回は、自分の誕生日にちなんだエピソードを。 誰もが人生のいろんな場面で花束をもらうことがあると思うが――私たちは、それがどんな花束だったか、どんな印象を受けたか、どれくらい記憶に残っているだろうか? でっかいカサブランカや大輪のバラがふんだんに入った花束はとってもゴージャスで、いただいた時は「わお!」だけど、私の場合、不思議なことにそれらは長く心に残っていない。 その代わり、過去の花束と言った時、真っ先に思い浮かぶ花束がある。それはもう四半世紀も前に、当時バスケットボール選手だった私が、その時の監督から誕生日にいただいた花束。 それは、黄色のフリージアと紫のスターチスの二種だけで作ったシンプルなものだった。でも、たった二色、しかも対照色の二色だからこそ、そのコントラストが強烈で、ドキューンと私の心に刺さった。 とってもとっても惹かれてしまい、いただいた日から毎日じっくり眺めていた。 フリージアとスターチス フリージアもスターチスも、普段は脇役的な、決して豪華な花ではない。でも、さりげなく咲く野生の花が好きな私だから、こういう方が惹かれるのかも。いずれこの時は、花の種類以上に、ビビッドな色のコントラストが印象的だった。 以降、私は黄と紫の組合せに敏感になった。今でもこの組合せは好きで、庭や道端や花屋さんで見かけるとつい足を止めてしまう。実際、花にはこの色の組合せが多い。 この花束からちょうど 20 数年たった今日、私はフリージアとスターチスを買ってきて、今は亡き監督がくれた当時の花束を再現してみた。

駆け抜ける金色の羊

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”昔テッサリアの国王に二人の子供がいました。仲の良い兄妹でしたが、継母に憎まれ命を狙われます。これを知った産みの母は大神ゼウスに助けを求め、ゼウスは空飛ぶ金色の羊をつかわします。 兄妹が羊の背に乗るやいなや羊は海に向かって飛び去り、継母から兄妹を救い出しました。妹は途中海に落ちて死んでしまいますが、金色の羊は、嘆く兄を励ましながら安全な国に送り届けました。” (石井ゆかり「星ダイアリー」牡羊座の神話を簡略化) 星の世界では 3 月 21 日の春分の日頃が 1 年の始まり。太陽が牡羊座に位置するところから始まる。そう、ちょうどいま新しい年が始まったところ。 冒頭のエピソードは、混沌、あるいは冬や死を象徴するような暗がりの中から、金色の羊がピョン!と勢いよく飛び出して新しい世界が始まることを示している。すべてが生命力に溢れ動き出す春のことでもある。 そしてこの金色の羊は、ちょうど今 3 月 21 日~ 4 月 20 日 の間に誕生日を迎える牡羊座の人たちを象徴しているそうだ。 死の世界から飛び出し生き延びる。先頭を切って走り出す。新しい世界を恐れない。 *** 「星占い」というものがあるが、私はたまたま手にした雑誌やネットで偶然見かけたものを面白半分に読む程度だった。読んだ直後に忘れていたから、結果して気にもしていなかったわけだ。 ところが、3年前くらいにたまたま読んだ占いで、、、それは以前から大人気のライター石井ゆかりさんの年間占いだったのだが、私が読んだときはもうその年の半分は過ぎていて、過去の半年と未来の半年を同時に読むことになった。 その衝撃と言ったら!ちょうど過ぎたばかりの半年分の占いに書かれていたことが、自分に起きたことや心情とピタリと合っていたのだ。怖いくらいに。それでビックリしてさらにその前の年の年間占いを読んだら、それもほぼピッタリ。 現在や未来の占いを先に読んだ場合は、それが潜在意識に残っていて自己暗示がかかり、無意識に書かれていた通りに自分を持っていくこともあり得るだろう。しかし、占いを先に読まずに、あとで照らし合わせて合っていたのだからビックリ。 ついでに、前述の石井ゆかりさんが、星座別の特徴を書いた本も読んでみた。いやはや、読んでビックリ、私