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ホリデー・スイーツ

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コロナに翻弄されながらも時間というのは変わらずに早く過ぎ、あっという間に年の瀬。雪は既にもう何度も降っているし。 世界の多くの国と同様、カナダも先月から急激にコロナ感染者が増え、私の住む街も春以上に感染が広がっている。お隣ケベック州は年末年始のロックダウンを決めたけど、わが町も時間の問題、、、。 せっかくのホリデーシーズンだからもうちょっと明るい話題をしよう。 コロナとはいえ、人々はウィンター・デコレーションに抜かりはない。今は残業しないで帰ったとしても外はすでに真っ暗。代わりに家々のカラフルなイルミネーションを楽しめる。 通り沿いの窓には大きなクリスマスツリーも見える。 ツリーと言えば、この時期は多くの店がツリーに下げるオーナメントを売っていて、買わなくともそれを見るのは楽しい。 しかしアイス↑はまだしも、なぜアボカドやクロワッサン↓のオーナメント? クリスマスにちなんでる?金色や緑色であればよし?笑   それから冬のデザートも登場。この時期見かけるのが、ミンス・ミート。   ドライフルーツとスパイスの入ったジャムに近いもので、元々はひき肉が入っていたから「ミート」とついているけど、肉無しでデザートに使われることもしばしば。 一般的な用途はパイ生地に包まれたミンスミート・パイ。私には甘すぎるので食べる時はほんのちょっとだけ。 そうそう、去年のクリスマスに知人宅にお邪魔したとき勧められたクッキーにはときめいた!イギリス系のそのお宅では数種類のクッキーを焼くのがクリスマスの習慣。 カナダのスイーツ・ナナイモバーも入っている。ほとんどが私には甘すぎだけど、目で楽しめるのがいい。 このお宅では、メインのターキーを食したあと、別なスイーツも頂いた。前述ミンスミートに似ているが、ドライフルーツの比がもっと高いものにカスタードクリームをかけて食べるというもの。これはすごく気に入った! シュトーレンやパネットーネもドライフルーツ入れるから、ヨーロッパ系ではこの時期ドライフルーツはマストアイテムなのだな。(日本の干し柿だってうまいぜ) それからシナモンロールもホリデー時期によく食べられると聞いた。おおうにして甘すぎるけどシナモンは大好き! スイーツネタにちなんで、ついでに書いちゃうけど、私は今年いつになくスイーツをいろいろ作った。コロナで在宅率が

静けさが駆り立てる烈しさ

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この北の地は、どうしてこうも春と秋が短いのか。 先週サンクスギビングが終わって来週は雪の予報。だいたい毎年ハロウィンの頃に最初の雪がチラつくのだが、もうその時がやってきている。 春の花があっという間に散るように、秋の紅葉も命が短い。これを逃したらもうチャンスがないかも?と半分焦って車を走らせ、一番近くの州立公園に行ってみた。 森の中の木々は、街路樹よりはまだ緑が残っていた。でもそれだってすぐに色が変わり、雨とともに散ってしまうだろう。この日がこの秋最初で最後の秋のウォーキングかも? 森は静かで美しかった。人工的な音はもちろん、ここのところコロナや差別や政治に関して不穏な世情まで遮断しているようだった。 だからとてもリラックス、、、と言いたいところだが、その静けさによって私の心はむしろ動揺した。心をわし掴みされたような烈しい感覚が込み上げた。 うまく言葉にできないけれど、自分がつながっているべきものと知らぬ間に離れてしまっていたけど、意図せず再会したような? 本当に求めていたもの、ごまかしのきかない絶対的な何かを直感して「ヤバいっ」って感じ? 無意識に蓋をしていた意思が、しんとした森独特の静けさによってその蓋をこじ開けられ、湧き出てきたような? 懐かしさなのか、トキメキなのか、焦りなのか、何とも区別つかない感情があった、、、。 その公園へ行ったのは初めてだったが、森の空気は、以前ニューヨーク時代にさんざん森を歩いたときと同じ。懐かしさが混じるのはきっとそのせいだろう。何かこう、以前の場所に「戻ってきた」ような、時空をワープしたような感覚もあった。 今はあまりにバタバタな日常を送っているので、突然自然の中に身を置くと、普段感じないものを感じるのかもね。。。 * * * とりとめない内容になっちゃったけど、今、いろんなことに振り回されているこのバタバタな日常を何とか変えて、自分のペースや時間をちゃんと確保できる状態にしたく模索中。 気が付けば私はいつもそういう状態になっているから、これはパターンだよな。やる気満々で突っ走るけど、ある日突然足を止めて我にかえるというか。(笑) いずれ、今そんな感じでもやもやしてるから、ブログに限らず、いろんな考えが取り留めなくなっちゃっている。 1 日で一番時間を取っているのが仕事だから、

石とザーヒル

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夏を惜しむのも束の間、あれ?空気が冷たい、と思ったら実はもうすっかり秋。先日なぞ朝方0 ℃ まで落ちた。朝は車のハンドルが冷たいのでもう手袋をしている。 今は気温は若干暖かくなったけれど、もはや夏の面影はなく寂しい。だから名残惜しい夏の思い出を書くことにする。 今年は都市部やレストランなど行けないから、時間があれば湖に行った。先日も書いたけれど、そこでハマったのが石拾い。毎回毎回拾ってたらかなりの量になってしまった、、、。 だって驚くべき色や模様の石がごろごろあるんだもの!   これまでも海岸や川、湖に行っているが、こんなきれいな石ばかりの場所があっただろうか?単に今までに目に入っていなかったのかも?とにかく今は石に妙に魅かれる。 それは、見た目の美しさ・面白さはもちろん、他にも理由がある。 ひとつは、二つとして全く同じ形・模様・色の石がないこと。 それはまるでこの世の人間や動物がそうであるように。ひとつひとつがユニークで、ひとつひとつが違った経験(過去も未来も)を持っているのだ。 違う素材・模様の石がミックスされた石 右のは溶けた絵具のよう。右から二番目、軍艦巻みたい笑 透明感あるグラデーション。 こうも違う石同士が合体するなんて!(いや、ひとつの石が二種類の変化を遂げたとか?) もうひとつは、石たちが宇宙に散らばるさまざまな星のように思えること。 星たちは何かしらの鉱物で出来ている。私たちは星には手が届かないが、同じく時間や重力や衝突や融合をくぐり抜けてきた石たちには手が届く。 石の中に埋め込まれたそのまた石 どうやったらこんな別模様や細線が出来るんだ!? そんな浜辺に散らばる石たちは宇宙の縮図に思えなくもない。事実、NASAの写真なんかで見る惑星そっくりな模様もあるのだ。 惑星を彷彿とさせる輪っかの層 こうして私は目に留まった石を拾い上げては、遠い時間へ想いを馳せる。彼らは一体何千年、何万年前から存在しているのか、と。 すると何だか石から何かメッセージ?エネルギー?をもらえるような気すらしてくる。 この輪の層はどのくらいの時を越えて作られたのか? そういやパワーストーンというのに魅かれる人は多くいる。私は持ったこともないし、売られている石に興味も持ったことがない。 でも浜辺の石は何か違う。ダイナミックな波と景色の中で触るから、心理的

表に出ない仕事の成果

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8 月。例年通り朝晩の気温が急に下がってきて、 10 ℃を下る夜も出てきた。夕暮れも早く、急速に秋の気配。もうハロウィングッズも出ているし。 今が旬!夏の終わりのオンタリオ・ピーチ そして私は 8 月を皮切りに、一年でもっともストレスフルな予算・決算時期に突入。その後も連結決算、監査、研究開発費申請に資金調達のための資料作成と目白押し。 日中は一般営業・輸出業務、人手が無きゃ近場の配達やら掃除だってやるから、そういう年度締めや臨時業務はどうしても残業しないと終わらない。(いずれ日中はバタバタで数字の仕事は集中してできない) 小さい会社にいると、メインは会計業務と言えど、どうしても「事務関係全般・その他もろもろ」が仕事として入ってくる。営業スタッフが出払うと私一人オフィスに残ることも多く、そうなると電話に来客・業者対応に振り回される。 社内の業務調整も頻繁。そういう仕事も今まで結構やってきたから、交通整理とばかりにバッサバッサこなしているけど。 ところで、こういう「何でも屋」あるいは「仕切り役」は、会社にとっては重宝すると思う。しかし、専門キャリアを築こうとしたら、この部分はたいしてカウントされない。 プロジェクトやスタッフのスケジュールを調整し、細かな段取りを図り、書類や情報はすぐに出せるようタイムリーに整理し、さまざまな記録をきちんと取りまたそれを活用し、関係者と密なコミュニケーションを取る――。 私はとにかく組織がスムースに回るように動いているのだが、そういう動きって数字で結果が出るわけじゃないから評価されにくい。 逆にそういう動きをしない人もいるが、だからといって評価が落ちるわけでもないし。 そもそもそれらは個人スキルに近く、担当業務として掲げられている項目でもない。でも実はそういった「その他諸々業務」「調整・管理業務」にかかる時間は少なくなく、また、断片的。それらをどれだけうまく仕切るかで会社全体の効率が相当違ってくる。 へたすると、スムースに物事が進んでいる限り、それが実は誰かの努力によってその状態になっているということさえ気づかれない。それが自然な状態であるかのように。 履歴書や面接なら「 Organizational Skill 」(物事を整理する能力)と掲げ、その能力を伝えることはできるだろう。しかし「 xxx の資格

真夏日続き

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カナダに来て以来、 30℃ を越える日なんてひと夏に数えるほどだったが、なぜか今年は軒並み 30 ℃ 越え。5月末あたりから熱波注意報が何度出たことか。 濡れた服もちょっと干すだけですぐ乾く! しばしば35℃を越える日本と違い、まだ 30-33 ℃くらいに留まっているし、湿気も日本と比べたら低い。しかし例年より暑いとなると、こちらの人にとっては「熱波」であり「酷暑」なのだ。 おりしもコロナの制限が緩まり、公園や湖のビーチは人と距離を取ることを条件にオープンしたので、私も友人と何度かヒューロン湖に泳ぎに行った。 オンタリオ北西部~米ミシガン州に広がるヒューロン湖 湖の水は最初すごく冷たい。しかし慣れれば爽快だ。といっても 10 分も浸かっていると今度は冷えてくるから、長居は無理。 出れば出たでギラギラ太陽の下すぐ汗をかいてくるからまた水へ戻る。その繰り返し。海水じゃないから出たあとさっぱりしているのは湖水のいいところ。 身体が暖まるのを待つ間、波で運ばれた石を拾い始めるとこれがもう止まらない。綺麗な石が透明な水でさらに輝いている。拾いながらいろいろ思いを馳せるが、その話はまた今度ゆっくりと、、、。 透明な水の下から美しい石を拾う。 さて、湖へ行く以外は、おととしまでやっていた夏の過ごし方をちょっとずつ取り戻している。それは野菜やハーブ栽培、時々料理。 夏栽培でおなじみのトマト 乾燥させたオレガノをハーブ専用ハサミでカット カリフラワーライスのチャーハン。軽めでいい。 今私は仕事以外でパソコンに向かったり SNS をやる時間を極力減らしている。それらも嫌いではないが、自然の中に身を置いたり土をいじったりすることで感じる満足感とは違う。今は冬の分までたっぷりと陽の光を浴びようとしている。 カナダの夏の花 Gooseneck (雁の首)。日本では「丘虎の尾」 さて、例年だと8月になった途端気温が落ちて、中旬にはもう涼しく朝晩ひんやりしてくる。 しかし、いつもより暑い今年はどうなるだろう?カナダは夏が短く冬が長いから、たまには暑く長い夏があってもいい。温暖化でこのまま気温が上がり続けるのは困るけど!   久々に

カナダ・デイ2020 ~カナダで働く~

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おととい7月1日はカナダ建国記念日『カナダ・デイ』だった。今年はコロナウィルスの影響でイベントはほぼキャンセルされているけど、近くのコミュニティがやっているごく小規模の花火の音だけは聞こえた。 日没直前の夏の空 カナダ・デイにちなんで、今日はカナダで働く環境について書いてみよう。といっても些細なことだし、すでに過去のどこかでちらほら書いてきたことだが。 こんなネタをふと思いついたのは、先日電話でモントリオールのお客さんと話していて、フランス語訛りの英語がとっても聞きづらかったから。(相手もノンネイティブの私の英語に苦慮しただろう笑) フランス語がしばしば登場するのは カナダならでは。フランス文化圏のケベック州からの電話にはいつも苦労する。 国としては英仏が公用語で、トルドー首相も会見で自ら英仏交互に話すが、ケベックの小さいビジネスだとフランス語のウェブサイトしかないところもしばしば。(グーグル翻訳に感謝!)   トルドー首相。とある雑誌で。 ケベックと違い、オンタリオ州都市部は、街並みこそイギリス色が濃いものの、住んでいる人は多国籍だからいろんなクセのある英語を聞く。これはこれで移民の多いカナダらしい特色。 もちろん、世界の多くの大都市は多国籍・多人種がいる。特にチャイニーズとインディアン系はどの都市にも多いだろうが、ここは中東系も多い気がする。仕事で会う業者さんも中東系が結構いる。逆にニューヨークに多くいたヒスパニック、アフリカン、カリビアン系はあまり見かけない。 そうそう、話す英語にクセがあろうがなかろうが、書く時は書く時でカナダ流のスペルが要る。「小切手」は、アメリカでは check だが、カナダは cheque 。「コールセンター」の「センター」は Center でなく、 Centre 。 Labor が Labour とか。 年に1回、カナダ・デイにかぶる帽子 ところで、カナダはこの広さや資源を生かした第一次産業、第二次産業も多いが、いずれもアメリカとの関係が深い。 NAFTA (名称変わったけど)繋がりであることはもちろん、文化や慣習が似ているし、同じ国内感覚でいろんな取引がある。 ただし、人口比等でカナダの市場はアメリカの10分の1。新製