木曜日の怪 その1 ~火の精のいたずら?~


久々のブログアップ。近況は次回書くとして、今日は最近経験した奇妙な出来事について。

ある木曜の朝のこと。私はお湯を沸かしながらベーグルをトースターで焼いていた。パンの種類は日々変わるが、朝にトーストする行為は毎日のこと。

私好みの、クランベリー、パンプキンシード&マルチグレインのベーグル!

ところがその朝、トーストしている最中に部屋の火災報知器を鳴らしてしまった。

「え?火どころか、匂いも煙も出ていないけど?」

と不思議に思ったが、何しろ朝の6時半。大きな警報で近所迷惑になると思い、強制的に線を外そうと火災報知器の下に急いで椅子を持っていった。そして手を伸ばしたが、その瞬間音は止まった。

「あれ、勝手に止まるんだ?」

と、それも不思議だった。というのも、入居したての頃、魚を焼いて一度鳴らしたことがあり、その時は鳴り続けたから。(そして自分で報知器の線を外して音を消した笑)

「今回はあの時ほど煙がなかったから勝手に止まったんだろう。」

と、都合よく納得することにしたが、、、。なぜかこの朝は、警報器を聞いた瞬間のドキドキと不安が消えなかった。

なにしろ魚の時は確かに煙が出ていたのでわかるが、その日は匂いも煙もなく、フツーにトーストしていただけなのだ。鳴ったのが不思議なだけに、なんだか不気味だった。

だから家を出るまで窓を開けて外の空気を取り込み、出る時も何度も何度もガスや電気のスイッチがオフになっているか確認した。普段は抜かない電気製品のコードも全部壁から外した。

それで部屋を出て車に乗り込んだが、胸騒ぎに近い不安が残り「あれ、私本当にオーブンのスイッチ切れていること確認したよな?」と、確認したシーンを思い出そうとした。

が、何だか焦って思い出せず、それでまた不安になり、部屋に戻ろうかと思った。

しかし、すでにコンセントの点検やらでいつもより時間をくっていたので、もはや部屋に戻れば会社に遅れる時間になっていた。

それで諦めて出発したが、会社に着く道中、かすかに手が震えるくらい不安だった。なぜこんなに不安を感じるのか自分でもわからなかった。

ひとたび仕事が始まったらそのことは忘れてしまったが、午後に仕事で外出し会社に戻ってくる時、私は再び、いや、それ以上の不安と衝撃に遭遇することになる―。

まず、会社に着く直前、手前300mくらいのところで警察が道をふさいでいた。その先にはなんと、何台もの消防車!そこで火事が起きて消火活動中と言うではないか!

私は警察の車に行って、会社に戻るから入れて欲しいと頼んだ。住所を聞かれたので伝えたら、まさにそこは消火活動の中心だという。えええええーっ!ま、まさか会社が火事、、、!?

その後詳しく聞いたら、なんと、会社の隣の家が火事だということがわかった。隣家とはいえ結構離れているので、会社への延焼の心配はない。また、隣家は無人だったのでケガ人もなかった。

それを聞いてひとまずほっとしたものの、私は朝の件があったのでぞっとした、、、。

会社と隣家の間にある針葉樹。隣家がもう少し近くだったらと思うと怖い、、、。

よりによって同じ日に火に関する出来事が起こるか?火災報知器を鳴らすことなど滅多にないし、火事現場に遭遇することだってさらにないのに!?(あとで同僚に聞いたら、隣家はかなり激しく燃えていたそうだ。全焼・全壊の中、ケガ人がなく不幸中の幸い。)

これも虫の知らせ、というのだろうか?

自分に直接火の難が降りかからなくて本当に良かったのだが、火の精が私の横をすっとすり抜けて、いたずらで私を怯えさせたような1日だった。

あるいは、本当は私に向かっていた難が、何かによって、ほんのちょっと方向がズレただけだったのかもしれない!?

もし何かが私を守っていてくれていたなら、、、感謝、感謝である、、、。

焼うどん調理中。この出来事の後、料理のあとに火の元を厳重に確認するようになったのは言うまでもない、、、。

(第2話に続く)


* * *

おまけ:

これを書いていて思い出したが、まだ私が生まれていない頃、東京に住んでいた叔母が、突然無性に新潟の実家に帰りたくなり、急遽帰ったことがあったそうな。が、なんと、その夜に叔母の実家が経営していた会社の建物が火事になった。別な意味の引き寄せ!?

また、その火事の起きる数時間前、叔母が家族でコーヒーを飲もうとしたら、数個あったコーヒーカップの持ち手が、触った途端次々に割れたことも不思議だったという。これも前兆のひとつ!?

そのカップはその後、持ち手を瀬戸物用ボンドでくっつけられて使われ続けたが、私はこのエピソードを、叔母の家でまさにそのカップでコーヒーを飲んでいる時に聞かされたので、背筋が寒くなったのを憶えている、、、。 

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