いつものパン
パン好きな私の、ごく日常的な、自己満足的な、小確幸的なパンの話を、、、。
★フレンチ・バゲット
堅めのパンが好きな私は、外側がパリッパリで香りのいいフレンチ・バゲットに目がない。スーパーマーケットに他の物を買いに来たのに、ベーカリーの前を通って、湯気のたつ焼き立てバゲットを見た時には素通り出来ない!
焼き立てホヤホヤ! |
焼き立てならすぐ食べたいから、そのままスーパーのカフェコーナーでコーヒーを買って、3分の1くらい食べちゃう。
何もつけずに、粉の味を楽しむのが好き。香りも至福。 |
あるいは、カフェに寄る時間がなければ、助手席に置いて、信号の度にちぎって(時にはかぶりついて)食べちゃう!
助手席の食べかけバゲット(笑) |
はっきり言って中毒。だって、ちぎったときにするあの香り、たまらないんだも~ん。
★ブール
「ブール」はバゲットと基本同じ生地で丸型で焼いたもの。バゲット好きな私は当然これも好きだ。
カフェで仕事をする、なんて時はチェーン系ベーカリー「Panera Bread(パネラ・ブレッド)」に時々行く。広々していてWiFiもあるから、アメリカ時代からコンビニエントなカフェだ。
今もなお行く理由は、、、スープが「ブール」に入ってくる「Bread
Bowl」があるから!
黒豆のスープをブールのボウルで。 |
結構大きいけど、これで7ドルくらいだから悪くない。サイドはリンゴかチップスかバゲットの一片から選べる。メインがパンなのに、サイドにさらにパン(しかも同じ系統)のチョイスがあるっておかしいけど。(笑)
スープは数種類あるけど、王道のオニオングラタンがやはりこのパンには相性がいい。特に冬にこれ食べると身も心もあったか。
蓋の部分は、スープにつけながら食べたり、これだけ持ち帰ったり。食べきれないときはロウニンにお土産。
ブールの上をくりぬいた、ボリュームある「蓋」 |
★イタリアのパン
近所に何件もあるイタリアン・カフェ。あちこち開拓してるけど、パン、特に小型のおやつ的なパンに共通しているのが、黄色い生地だということ。
ピザ風パン。写真だとあまり色が出ないが、実際は生地がもっと黄味がかっている。 |
シナモン・ドーナッツ。こちらはもっと濃い黄色。 |
これは、イタリアの主に南部の「デュラム小麦」を使っているから。この小麦の胚乳が黄味がかっているから、黄金色の粉になるそうだ。
(よく聞くパスタのデュラム・セモリナは、デュラム小麦のセモリナ(粗挽き)のこと。デュラム・セモリナ100%のパスタは確かに黄色が濃いものね)
一般小麦よりグルテンが多いそうだが、噛むと、若干甘みというかコクがあるような、、。いずれ、見た目が黄色だと、なんかこう気持ちがほっこりしちゃう。
卵のパイ、ほうれん草のパイ、ドライトマトのパイ |
英語だと、パプリカ(bell pepper) も唐辛子(hot pepper)も胡椒(black/white pepper)も、どれも「ペッパー(pepper)」の文字が入っているが、これが3つとも練りこんであるバゲット。
バジルとオレガノも入ってイタリアンテイスト。これがとっても辛いんだけど、パリパリのバゲットと合わせて食べると、すご~く美味いのだ。
ブラックペッパーと唐辛子が効いていてクセになる。 |
これは、コーヒーより絶対ワインに合う!しかし、朝のうちに売り切れてしまうから、焼き立てのまま食べるとなると夜まで間に合わない。だったらパンに合わせて朝ワインすべきか!?
★モントリオール・ベーグル
こちらでは、ベーグルの種類・値段ともにバラエティに富んでいるが、人気なのはモントリオール・ベーグル。
モントリオールベーグルだけでも多種類ある |
他のベーグルとの違いは、茹でる時にハチミツを入れたり、焼き窯にメープルの木を入れたりと何かで読んだことがある。詳しいことは、いつかモントリオールで本場のベーグルを食べた時にでも、、、。
「モントリオール」という名前でも、トロントのスーパーに普通に売っているから手軽に食べることができる。一般ベーグルよりちょっと高いけれど、それだけ美味しいから買っちゃう。
近所のスーパーは6個ごとにディスカウント。当然6個買う! |
普通パンって外がパリパリ、中はしっとりというケースが多いが、このベーグルは逆。外側はもっちもちで、中はトーストすると密度の高い生地のままカリッとしている。
あああ、書いていたら食べたくなってきた~。
★フライパンでパン焼き
最後は自分で焼いたパン。最近、フライパンで焼くパンのレシピを見たので、それを試してみることにしたのだ。去年同様、性懲りもなく天然の酵母(今回は松葉)を自分で抽出して、、、。
またもや天然酵母の自家製に挑戦 |
パン種までは、かろうじて発酵したように見えたが、パン生地にして発酵させる際、室内の気温がかなり涼しくて全然変化なし。それであったかい場所を探して思いついたのが車の上(笑)。
菌に直射日光はダメだから遮光して置いてみたけど、、、、結局ほんのちょっとしか膨らまず。
北の地は昼間でも涼しい。太陽熱を拝借! |
それでも勿体ないから、そのまま焼いてみた。さっぱり膨らまなかったけど、私好みのハードなパンが出来たから良しとする。(←強引。)
好物のくるみ・レーズン入り。茶色いのはキビ砂糖と全粒粉のせい。 |
フライパンで焼くこと自体は簡単でいい。今回はそれを覚えただけお得。
なぜなら、日本に行くと、特に田舎の実家の近くではこういうハードなパンがなかなか無いし、北米式のガス・オーブンもないから焼くこともままならず。しかし、フライパンなら実家でも出来るではないか!
それにしてもパン焼きは楽しい。失敗しようが成功しようが(って成功したことないけど)焼く行為に意義を見出し、ただ自己満足している私。
私のパンの日々は、楽しく美味しく続くよどこまでも、、、。
* * *
おまけ:
スーパーのパンコーナーで、遠目でこれを見た。そして思った。「あれっ、誰か食べかけのりんごを置いちゃってる、ひどいなあ~!」
食べかけのまま乾いたリンゴ? |
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