イタリアンコミュニティに戻る


激務が終わって、ようやく以前のように近所のカフェやスーパーに行けるようになった。

すでにこのブログで何度か書いたが、私のいる場所はイタリアン・コミュニティなので、お店に行ってイタリアンなモノや人に触れたら、「ああ、日常に帰ってきた」なんて思えた。

おなじみのカフェで。

今日はそんな「日常in イタリアンコミュニティ」のあれこれを徒然と、、、。


イタリアン・コミュニティのヨガクラス

フツーの生活に戻って、私がまず行ったのはヨガ。

仕事の予定が非常にイレギュラーな私は、月謝制のクラスでは割に合わないため、無期限チケット制のコミュニティ・センターのクラスに行ける時に行っている。センターは数か所あるから、曜日によってどこかのクラスには行けるのだ。

コミュニティ・センターは万人向けで、ハイレベルでは決してないが、スケジュールの都合や腰痛持ちの私には今のところこのゆる~いクラスでいい。

しかし、ここはイタリアン・コミュニティ。ステレオタイプに言うのでなく、「事実」として言うのだが、集まってくるイタリアン・ママたちはお喋りが大好き(笑)

特に朝や昼間のクラスはシニアばかり。やれうちの孫がどーのとか、昨日作ったサラダがどーのとか、今年の夏はXXに行くわ~とか、止まらない。


そしてインストラクターも地元イタリアンだった日にはもう大変、次のポーズを指示しながら、インストラクターも一緒になってお喋りしちゃうんだもん!

ま、そんな雰囲気をも私は楽しみ、いい気分転換になっているんだけど。

イタリアでポピュラーなバッチ・ボール競技のレーンがたくさんあるのもイタリアン・コミュニティならでは。プレイしているのはもっぱら男性。イタリア移民の多いニューヨークでもところどころで見かけたな。



イタリアン・カフェで人間観察

さて、ところ変わってイタリアン・カフェ。ここで美味しいカプチーノを飲みながら、時間帯によって違う人間観察をするのも楽しい。

朝:何人かの老人が新聞を読みながらゆったりしている中、仕事に向かう働き盛りの男性が、エスプレッソ・バーに立ち寄り、ほんの数分でエスプレッソを飲み干して出ていく。

昼:近所に勤める人のランチタイムで混みあう。ボリュームあるサンドウィッチや好きなおかずを選ぶコンボセットがあれよあれよと無くなっていく。

ボリュームあるサンド

ペッパーにトマト味のご飯(洋風チャーハン!)がギュッと詰められている人気のメニュー。

午後:学校を終えた制服姿の中高生がピザを食べに来る。中高生と言えど、女の子は化粧もしてロングヘアをなびかせて美しい。男の子も彫りが深い顔だから大人びて見える。

でもみんなでワイワイピザをかじっている姿は、まだ幼さが残って可愛い。同時に、自分も高校時代に戻りたいな、などと思う。

フォカッチャも腹もちがよくて育ち盛りの若者にはよろし。

週末:サッカーウェアを来た男性や家族連れでいっぱいになる。男性陣は外にもたむろして、ピカピカのアルファロメオだとか、お互いの車を見せ合っていることも多い。

週末はカフェ前で車の品評会!?

そんな中、アジア人の私が一人でポツンといるとかなり浮くのでよくジロジロ見られるが、ニコっと微笑むと向こうも微笑み返してくれる。基本的に彼らは人懐っこい感じだ。


イタリアン・ザーサイ・サンド!?

さて、お次は近所のスーパーから食べ物ネタを、、、。

ある日腹ペコでイタリアン・スーパーに入り、お惣菜コーナーでランチを食べようと物色。

キノコ、トマト、チーズ系が充実。どれも美味しそう、、、!


この日目に留まったのが、このサンド。


ウィンドウにあるときは、野菜系のラップ(薄く堅めの生地に具を載せてロールしたもの)かブリトーに近いものに見えて買ったんだけど、実際は外側は「キッシュ」に近いふわふわの生地!

それは、卵たっぷり+ズッキーニ入りの生地で野菜やチーズを包んだ、かなりヘヴィーなものだった。オムレツ・ロールと言えば近いかも。

そして食べてみたら、どうも野菜の中に「ザーサイ」のような味と食感が、、、。ザーサイ?イタリアンで?

不思議に思って、隣の席にいたイタリア人のおじーちゃんに「これは何?」と見せて聞いたがわからず。

しばらくそれを噛みながら「なんでザーサイ?」と考えていたらようやく正体がわかった。それは、アーティチョークだった!

考えてみたら似てる食感だよね。でも自分にはザーサイの方が馴染みがあるから、認識としてそちらが先に頭に挙がったのだろう。最後には、ちゃんとしたイタリアンを食べているとわかってほっとしたよ(笑)。


他にもモロモロ、、、

この他近所のお店やサービスでも、イタリアン・エッセンスは至る所に。

・銀行のカウンターに座っているテラーさんたちは、男女ともいつもファッショナブル。男性テラーは、本人はもちろんそれが普通なのだが、濃い顔で表現力豊かに対応してくれるから「お客さん対応」というドラマ・演技を見ているような錯覚が、、、(笑)。

・近所を運転していると、イタリア車フィアットを見かける頻度が高いし、デリバリーなんかの商用車もフィアットだったり。

前の車もその前の車もフィアット

どこかのお店の車

・そういや、この前近所のイタリアンの歯医者さんに行ったら、中世風のテーマパークのような内装だった。歯医者がそうまでする理由がよくわからない、、、。

この写真だけでは見えないが、中世のお城と洞窟を混ぜたような内装だった!

・ロウニンを連れていくペット病院の女性オーナー獣医さんは、いつもハイヒールにゴージャスなヘアスタイルとメイクとアクセサリー。「今からパーティーですか?」みたいな恰好で犬猫を診察するのは、もはやコメディの域(笑)。

と、これはあくまでも日本で生まれ育った私から見た図。イタリアの人たちが日本に来たら、きっといろんなものが地味でクソ真面目で静かに見えて、不思議に思っちゃうだろうな。

てな感じで、私は近所で日常的に異文化を楽しんでいる。
 
カナダでイタリア文化に触れる日々(笑)

コメント

このブログの人気の投稿

路地裏のパン教室でサワードウを学ぶ

秋の森、秋の雲

2023年の終わりに