アルゴンキン州立公園へ

トロントから車で3時間ほど北にある、カナダ最古の州立公園、かつ国の史跡でもある『アルゴンキン州立公園』。

東京都の3倍もの広さの中に大小の湖沼があり、カヌー他アウトドアのメッカ、そして野生の動植物観察の重要エリアでもある。

ずっと行きたかったこの公園、先週ようやく実現!トロントの地元サークル的なミニツアーがあったのでそこに参加してきた。

紅葉はもはや終わりだが、どんなところか一目見るだけでもよかったし、一度行き方覚えれば、あとは自分の車で行ける。

日の出前に家を出てトロントのとある地下鉄駅に集合。そこからガイドさんの7人乗りのバンで公園へ。ワクワクの遠足気分。ハイウェイを3つほど乗り継いで着いたらなんと雪がチラついていた。さ、寒い!

2,3トレイルを散策しながら、自然の景色を楽しむと同時に、あわよくばムース(ヘラジカ)や鹿などの野生の動物に出会える、というこのツアー、ラッキーなことに最初の動物に出くわした。キツネ!わお、野生のキツネを生で見るの、初めて!


その後、鳥にエサ(ピーナッツ&ドライ・クランベリー)をあげて楽しんだ。こんなに近くに、というか自分の手に乗っけるのは初めて!か、かわいい、、、!


私はニューヨーク時代よく森や公園に遊びに行ったが、ここアルゴンキンは針葉樹がたくさんあって、今まで見た光景と違っていた。さすが北の地。


この日は残念ながらムースは目撃せず。しかしトレイル上でたくさんのムースの足跡を見た。


キノコ・菌類もあまり今まで見かけない様態のものをいろいろ見た。当然ながら環境が違うと育つ植物は違うから、初めて見るものがたくさんあって面白い。


お昼はビジターセンターで休憩。公園を見渡せるデッキやカフェ、お土産屋さんがある。トロント・オタワからアクセスしやすいこの公園、1年を通して人気。平日にも関わらず多くの人が訪れていた。


地元アジア人&観光客アジア人が多いのだろう、ビジターセンターには、中国語・韓国語・日本語併記のパンフレットもあったし、各言語のガイドさんがいた。

その後また別のトレイルに行ったが、熊出没のサインを見たからちょっと怖かったな。


3本のトレイルを散策して終了。道中、かわいいロッジやカヌースポットも教えてもらったり、見ごたえのある自然の大きな石や通りすがりの鳥たちを見たり。そして何よりも空気がいい!今度は夏や紅葉の時期にぜひ来たい。

*

横道にそれるが、、、この日はガイドさん以外、6名が全員女性。4050代のお姉さま方は、自然の写真を撮るのが好きな人、子供が手を離れて自分の時間を楽しんでいる人、幼少期親に連れられよくアルゴンキンパークに来ていて、最近また来始めた人。初めて会う人たちだが、自然を愛する気持ちが伝わり合うからか、とても親密な感じがした。


私が車の中で、写真を見ながら「花もそうだけど、鳥の羽や体の柄や色のパターンは一体だれがどうやって作っているのかな!すごい!すごい!」と言って感動していたら、鳥を見るのが大好きなある女性が「そういうことを聞けるのが嬉しいわ~。私職場で『昨日バードウォッチングに行った』なんて言うと、ドン引きされて会話がそこで終わってしまうのよ!」だって。

まあ、私もこの前までは鳥なんて全く興味なかったから、その相手のリアクションはわからなくもないけど(笑)その参加者の女性は、幸せのツボ、感動のツボをシェアできる人と会って純粋に嬉しかったのだろう。その気持ちもよくわかる。

自然はそれそのものが美しいだけでなく、人と人にとてもよい繋がりをもたらす気がする。雪のチラつく寒ーい日だったけど、心あったまるツアーだった。

 

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