今年のカナダデーは醸しデー


7月1日はカナダの建国記念日『カナダ・デー』。今年は仕事で北のコテージにいたのだが、三連休なうえ、偶然にもこの夏一番の暑さとなり、湖畔はファミリー連れで賑わっていた。
 
Happy 151st Canada Day!

いつもは誰もいない湖の浜辺は、イモ洗い状態!湖の中央の方にはボートが連なる。


そんな晴れやかな祝日に私がやっていたことと言えば、黙々と腐葉土の醸し。(笑)


別に狙ってこの日にしたわけでなく、仕事の予定や天候のせいで、たまたまこの日にあたったんだけど、冬の間に仕込んでいた落葉をひっくり返して、その熟成度を見て楽しんだ。



半年以上も仕事に追われ何もできなかったが、その間にも「熟成モノ」は沈黙の中で働き続けていた。久々にそういうものを見ると「知らない間にできちゃった!」と、得したような気分になる。

腐葉土だけでなく、放置している間に出来たのが、この手作りリンゴ酢。


去年2017年5月に、まずリンゴを水につけて発酵させ、リンゴを取り出したあとは、時々蓋を開けて匂いを嗅ぐだけで何もしなかった。

途中アルコール臭がした時期があったが、それも次第にまろやかな香りに変わり、その後強い酢の香りになった。今は市販のものと変わらない、しっかりとした酢になっている。

続いて、以前友人に教えてもらい仕込んだ手作り味噌!


色の違いは、熟成度(時間)の違いもあるが、左は大豆、右はひよこ豆で作ったから、ある程度時間が経ってもひよこ豆はやや薄い色のままなんだと思う。

これも、放置している間に出来ちゃって嬉しい。でも時間がさらに味をまろやかにしてくれるだろうから、今は開けずに、もうちょっとこのままにしておこうと思う。楽しみは少しあとに取っておくのだ、、。

そして、もうひとつ、去年仕込んだもの、それはフツーの黄色いプラムで作った梅干しもどき!


ちょうどいい重石がなくて、そこらへんで拾った石をよ~く洗って瓶に入れたっけ。(写真上にちょっと見える)カビが生えちゃうか不安だったけど、冷暗所に置きっぱなしでそのうち漬けたことも忘れる始末。

しかし、腐葉土いじりをきっかけに、去年のいろんな記憶が蘇り、「そうだ!プラム梅はどうなった?」と瓶と再会した次第。

さて開けてみると、、、おお!カビることなく、ちゃんと梅干っぽくなっている!


赤紫蘇と塩で味は梅干しそのもの。食感としてはまだ硬さが若干残り、カリカリ梅のでっかいバージョンという感じ。パスタや大根サラダなど、梅干しを料理に使うときに切りやすくてちょうどいい。

てなわけで、カナダデーはカナダデーでスイーツなぞ楽しみながらも、なぜか立て続けに「熟成モノ」に触れ、バクテリアや時間がなせる醸しパワーにも改めて胸躍らせたところ。


今週末は、、、そういやまだ作ったことのない粕汁を作ってみようと思う。

それは、去年日本から持ち帰って冷蔵庫に入れっぱなしにしちゃってた清酒・八海山の酒粕の賞味期限が切れちゃうから!(買った時も載せた写真。結局そのままになってた)


引き続き今週は、醸しのエネルギーをたっぷりと味わうゾ、と。


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