真夏の光と内なる光
この前の7月最後の週末は、久々に気温が30℃に届き夏らしい天気に。今年はずっと雨や低温が多かったので、土日がバッチリ晴れて暑いなんてものすごく貴重に思える。
私が滞在していた北のコテージの周辺も、湖でのレジャーに訪れる人で賑わっていた。コテージ裏の運河はボートがひっきりなしに行きかい、夜はBBQの香りとともにパーティーの喧騒が届いていた。
湖のビーチへ向かう人たち |
私はと言えば、曜日の関係ない仕事なので、常にメールをチェックしながらデスクワークと庭仕事を同時進行。ちょっと今、すぐに答えがでない、時間の経過を我慢して待つような仕事があって悶々することも。
それでも、植物の成長や眩しい緑色を見ると、気分が晴れる。野菜たちはこれまでの天候不良による成長の遅れを取り戻せとばかりに、ここへ来てグングン伸びている。
トマトが成りだした! |
アルグラと青じそ。毎日少しずつ食べられるのが嬉しい。 |
いつものファーマーズ・マーケットで新鮮食材を買うのもすごくいい気分転換!
今回は、試したことのないSunflower Shoots(ひまわりのスプラウト=発芽部分)を買ってみた。豆苗のひとまわり大きいくらい。瑞々しいわりに、結構コクのある味。
これを売っていた農家はちゃんと栄養価の情報も配布していて、それによると、ひまわりのスプラウトは、他の数あるスプラウトの中でも栄養価No.1。
特記すべきは必須アミノ酸のバランスが良いこと。そしてビタミンA、B群、D、Eやミネラル、葉酸もたっぷり。おお、これからせっせと食べないと!(自分でも発芽させて作れるはず)
ちょうどフレッシュなひまわり種のパンも買ったし、冷蔵庫にひまわり種のバターを持っていたから、トリプルSunflowerで味見して遊んだ。
実際美味しかったのはこっちの方。地元のピュアなハチミツとココアのミックス。ヌテラ(ヘーゼルナッツスプレッド)に似ている味だけど、もちろんこちらの方がケミカルフリーで健康的。
パン・お菓子作りにはもちろん、コーヒーに混ぜても美味しいんだよと、いつものハチミツやのおじさん。
それから、買ってきた野菜でBLTオープンサンドウィッチを作って、庭でロウニンとプチ・ピクニック。やっぱり外で食べるのは気持ちがいい。
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この夏、またこんなに暑く快晴の週末がやってくるかはわからない。この前の週末は、まさに夏のピークだったんだろうな、と思う。
周囲の騒がしさや自然の眩しさと対照的に、仕事上の進展を待つ間の、たまたま巡ってきた一人の静かな時間と空間。動植物とだけ一緒に過ごし、じーっと耐えたような2017年夏のピーク。
この機会に、内面的にいろいろ振り返ったり、先のことを予定だてたり。気持ちを静めて現状を客観視して次の一歩を思う時、心の奥にエネルギーの種火のような、仄かな光がともっていることに気づく。密かに「よし」という確認をする。
目の前のことばかりに囚われたり、ただ走り続けていると、種火もろとも燃え尽きてしまう。時々はふっと止まって種火の光を確認しないと。だからこういう一人で過ごす時間、リセットする時間って大事。
夏の夕陽が落ちたあとの素晴らしい空 |
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日曜の昼にトロントの家の方に戻ってきたら、この前買った桔梗が花を咲かせていた。この色を見ると、今まさに夏が過ぎていっているのを実感する。
マーケットで買ってきた桃にしてもそうだ。桃の甘みは夏の後半を感じさせる。ホームセンターでは最後の売れ残りの鉢が叩き売られていたが、これも夏の後半の光景。
こんな風に、今の仕事のタスク上で動きがあるまでの間、心の種火を見守りながら夏が少しずつ過ぎ行くのを眺めることになる。
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