働き方いろいろ

私はこれまで一貫して事務系の仕事(オフィスワーク)をやってきているが、働き方はその時々で違っていた。

日本の会社では、ラッシュアワーの通勤、定時に始まる朝礼・終礼、つきあい残業、仕事関係の飲み等々、「みんなで一緒に行動」というベースが常にあった。

カフェって結構仕事はかどる
アメリカの会社では、仕事の範囲はきっちり決められ、出退社や休憩時間は「目安」程度。だからある程度の個人のペースが許された。残業は会社にとってコスト高&管理者も担当者も仕事をマネージ出来ていないということになっちゃうから、基本無し。

そしてカナダの今は、勤務時間や休暇は一切設定されておらず、やるべき仕事をやるべき時までに自分で組み立てて実行すればOKというスタイル。例えば、16時間働く日もあれば3時間やってやめる日もある。

時間だけでなく、場所も問わない。会社のオフィスもあるけど、ミーティングでも無ければ、ホームオフィスや北の滞在先で自宅勤務的に仕事することが多い。

気分転換兼ねて時々はカフェでも。日本の実家に帰省した時も、休暇でなく、あくまでも仕事を継続しながら。

こんなスタイルで出来るのもPCやスマホ、インターネットがあるからだろう。実家で携帯で仕事のメールに返信してたら、父に「そんなんで仕事してるのか!」と驚かれた。父の世代は、事務所に行って9時-5時いてこそ「仕事」だから。

しかし、時間も場所も問わない働き方は、いい点、難しい点どちらもある。

フレキシブルだけどオンとオフの区別をつけづらい。ずっと自由でいる気もするが、同時に24時間ずっと働いているような気もする。(きっと個人事業主・フリーランスもこんな感じ?)

今はルーチンワークの他に、日本も交えたプロジェクトのプラニングに関わっているので、毎日違うスケジュール。指示を出すボス自身も模索しながらだし、日本とは時差もあるので、その日になって仕事の中身が変わることもしばしば。

料理はもっぱら和食の常備菜
だから、時間を自由に使えるとはいえ、仕事のイレギュラーさで実質制約が生じちゃってる。自由と制約が、ある時点でスパッと切り替わるのでなく、常に「重なって」いるのだ。

これでは、上手く時間を使わないと個人の時間がうやむやになってしまう。通常の「週末」のように確実な休みが定期的にやってくるわけではないから、その日時間が空いた時に、「それっ今だ!」と、パッと個人のことをやるようにしている。

そうなると、やることと言えば、必然的に準備や予約なしですぐに一人で出来るもの、かつ、いつでも中断できるものばかりになる。

例えば買物、料理、読書、ヨガ、犬の散歩にガーデニング。気が付けば、人に会うより、約束の要らない動植物と接している機会が多い!

頭の片隅でいつでも仕事に戻れる「Ready」な体制のまま、短時間・断続的に個人の時間を使う ―― これ、結構難しい。

空き時間が出来たらすぐ何かに取り掛かれるよう、頻繁に個人のTo Do Listを更新をしているが、そう都合よく気力・体力・集中力が切り替わるとも限らない。

逆に、植物や動物の世話においては、生き物だから、こっちの感情などお構いなし。仕事の手が空くや否や何よりも優先!

私はカナダに来る以前は、オフタイムに人と会ったりイベントに出かけたり、外に出ることが多かった。今は、こうしてソーシャルライフからちょっと離れて、一人で黙々と何かをやったり思考を掘り下げる機会を多く過ごしている。

スキマ時間におやつを買いにイタリアンスーパーへ、、。
これはこれでいろんな興味は湧くし新たな発見はあるから、貴重なのかも。

自由と制約が同時にある中、もちろんストレスを感じることも多々あるが、「この状況をうまく使ってやろう」という気持ちもある。

いずれにせよ、どんな状況においても、ちょっとしたワクワクを探しつつ、ポジティブでいようとすることが大事だと思うな!

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