雪とハイビスカス
新年を迎えると共に、私のいるあたりは極寒期に突入。最低気温がマイナス20℃台、日中でも氷点下の日が多くなる。雪というより氷の世界だ。カナダの最南端だからまだいい方だけど!
そんな中、秋に家の中に移したハイビスカスが途切れなく花を咲かせている。室内ならおかしくない話だが、夏場以上に咲き誇り、葉っぱも広がり、置き場所に困って枝を紐で束ねたほど。
トロピカルな花と雪景色という対照的な図が面白くて、窓越しにパチリ。
さて、この「寒い冬だけどエネルギーいっぱい」なコントラスト、今の私の心境に当てはまるかも。それは新しい仕事が決まったから。
正直、今回は仕事を見つけるまでかなり時間がかかることを覚悟していた。それは今コロナ禍で失業者(=求職者)が多く、競争率が高いから。
1つの空きポジションに100人以上の申し込みがあるのもざら。(求職サイトを使うと、申込者数もリアルタイムでわかる)
なので年末から腹をくくってあまり焦らず求人情報を見ていた。希望の条件に合う職はそうそう出てくるものではないので、7割くらい希望にあっていれば、とりあえず履歴書を送った。
年末年始、断捨離やベーキングをしながら 求人情報をぼちぼち見ていた |
ところがあるとき、求人情報の中で「おお、これだっ」と思える、興味のある仕事を見つけた。私が関心ある教育分野だ。やはり大勢が申し込んでいたが、ダメ元で履歴書を送った。
しばらく返事がなかったのであきらめかけていたら、面接の打診が。その後、第二面接、第三面接に進み、結果、採用されるに至った。(一週ごとに進んでいったから、まるでアメリカ横断ウルトラクイズ!)
結果して履歴書送った約10社の中で、第一希望の会社に採用されたから、なんてラッキー。
通常、いろいろ自分が希望する条件の中で、何かがいいと何かが不都合なことがある。
例えば、希望の仕事内容だが通勤時間がかかるとか、給与額はいいが福利厚生がイマイチ、とか。すべての条件が自分に都合のいい会社なんてそうそう無い。
だから私は今回、仕事内容だけは妥協しないことにして、あとはあまり気にしないでおいた。ところが重要視していなかった条件も、ほぼ希望通りかそれ以上。それには自分でもびっくりしている。
予想より早く、この先進む道に出会えた! |
しかし、職と人材のマッチングとは、ニーズとタイミングだと思う。優秀な人材がいても会社がそのレベルの給与を出せない場合もあるし、専門性を持った人より幅広い経験を持った人を選ぶ場合もある。いかに会社のニーズと合うか、の話だ。
私は大きな資格があるわけではないが、今回は先方の結構細かいニーズが、私の職歴とかなりの割合で合っていた。例えばカナダ・アメリカ二か国での実務経験とか。
そしてタイミング。会社としては、1か月待てば、もっと合う人が見つかるかもしれない。しかし会社として待てない場合もあるだろう。
私にしてみれば、今回「その時に出ている求人の中でのベスト」を拾ったわけでなく、求人の有無関係なしに、今自分がやりたいと思う仕事と自分の生活に合う勤務条件が、たまたま2,3週間の就活中に見つかったのだ。これはすごいタイミング。運が良かった。
久々にお弁当作りも始まる。これはチキンサンドイッチ。こちらではセロリのみじん切りが入ることが多い。 |
とはいえ、もう30年も働いてきているから、どの職場にも何かしらの問題があることもわかっている。誰にでも100%完璧な会社なんてない。
いざ働いてみて当初の予想と違うこともありえる。それはおおうにして自分が勝手に期待や想像を膨らませていたことによるギャップだ。
だから今は、熱い気持ちと冷静な気持ちをどちらも持ちつつ、まずは早く仕事を覚えることに集中しようと思っている。
冒頭のハイビスカスと雪はその意気込みの象徴。熱いパッションとクールな頭。勤務開始は今週から。順調に行きますように。
冬でも勢いあるハイビスカス。この元気あやかりたい! |
雪の中エネルギッシュに葉を伸ばす菖蒲。 |
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