カフェに行きたいだけなのに
数日前、私の街は結構な雪に見舞われた。
4月に雪が降るのは珍しくなく、むしろその前に20℃近くの日が続いた方がおかしかった。
その時にいつもより早く咲き始めた春の花たち、ぶり返したマイナス気温と雪で凍ってしまい、騙された気分?いつもは5月に咲く桜もすでに咲き始めていたのに。。。
それでもちょっと陽射しが戻ったら、みるみるリカバーしていったから頼もしい。氷点下でも根だけは大地のぬくもりをキープしていただろう。一度曲がったチューリップたちもまたまっすぐになった。
さて、私の住むカナダ・オンタリオ州は世界各地と同様、3月からまたコロナウィルス感染者数が増加してロックダウン。その後知事による在宅命令も出て、私も在宅勤務へ切り替わった。
春先はどちらにせよ時間があるときは土いじりをしようと思っていたからほとんどのことは困らないのだが、ふと恋しいな、と思うのはカフェ時間。
トロント時代は何かにつけカフェに行っていた。本を読んだり、スケジュールを綿密に立てたり、To Doを整理したり、新しいスイーツを試したり、他のお客さんを眺めたり。とにかく一人のカフェ時間を楽しんでいた。
今いる街も何件かいいカフェがあるのだが、今はテイクアウトのみか休業状態。
このコロナ禍で何もパーティーしようってわけじゃない。日本に行くことも我慢している。ただただ、ほんのちょっとカフェでたたずみたいだけなのに。それすらもできないなんて、、、。
一応ワクチン接種が進んでいるから、もう少しすればマシになるかな。しかし、1ウィルスから二種?数種?に変異するウィルスも州内で見つかっているから、さらに悪化するかな。
しばらくは土いじりの合間に、春のエネルギーで膨らんできた木の芽や、すうーっと静かに伸びる若葉を見ながらコーヒーを飲むことになる。それも決して悪くないけれど。
この先がどうなるか、誰にもわからない2021年の春。そういやそんな中、50歳を迎えた。
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