失われた4月


ただ今430日の夜。あともう少しで4月が終わる。

コロナウィルスの影響を受けた今年は、先月に引き続きかつてない4月となった。4月生まれの私は元々4月は特別な月だが、さらに特別なことが重なるなんて!

まるまるひと月在宅勤務だったし、お店には食料品調達と駐車場受け渡し方法の買い物で数回。

ガラガラのお店の駐車場

あとは近所の散歩。誰もがこんな風に過ごす日々がやってくるなど思いもつかなかっただろう。

しかし、季節だけは人間世界で何が起ころうと関係なく、定期的に巡る。カナダの4月はまだ冬の名残があって、何度も雪の日・氷点下の日があったが、それでも水仙は花開き、鳥たちの活動も活発に。

近所の家。今月何度も雪が降った。

赤いボディに黒マスクのカーディナル。

コロナのせいで多くの人が散歩に出ているが、これまで目に入らなかった自然の営みに気づく人も多いのではなかろうか。私自身も転職後は仕事仕事でそういった機会を失っていたのだ。

時々散歩する近所の林。葉っぱはまだだけど芽は出てきている。

そして、基本ずっと家にいるから料理の機会も増加。これを機にいろいろ試したり。

最近のお気に入りはカリフラワー生地のピザ。なかなか美味しいし、胃にヘヴィーじゃないし。自分でカリフラワー茹でてチーズで繋いだホームメイド生地も作ったけど、出来合いの生地を使えば超簡単。

市販のものは7ドルくらい。自作の労力・費用を考えれば安い。

そうそう、この前家主と話したら、空いている庭の一角を使っていいと言う。やった、おととしまでやっていた野菜作りを再開できる!それからというもの、家にいながらの楽しみが増えた。

実際はまだ寒いからいろいろ植える時期じゃないけど、どうせ家にいるから土のコンディション作りから手掛けられる。

ということで、早速ハンディな耕運機をオンラインでゲット!クワなんて使っていたら腰痛がひどくなるので、このツールでせっせと土を耕すのだ。

前から欲しかったコードレス・カルチベーター(ミニ耕運機)

家での楽しみが増えるにつれ、コロナの影響でそうしているのか、自分がやりたくてやっているのか、ふとわからなくなったり(笑)。この非常事態が終わっても、私の生活パターンは今と、そう変わらなそうだ。

どんな状態でも、毎日を楽しもうと思えば、いろんなアイデアや工夫が出てくる。ある程度制限がある方が、人は知恵を絞るものだし。知恵を行動に移せばさらに喜びもある。

すっかり失われた4月のようだったが、今振り返ると、実は発見と充実の4月だったのかもしれない。

散歩途上で友達になった片目の猫。

近づくと撫でて!とばかりにゴロりんと寝そべる。



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