トマトとキュウリにうなされる!?

9月が光の如く去りもう10月。仕事でバタバタの中気がかりだったのは、放置していた北のコテージの野菜たち。


先週の30℃越えの異常な暑さから、この週末一気に3℃まで下がるというので、さすがにこれはマズイと、その直前にトンボ帰りで夏野菜をバタバタと収穫してきた。

朝夕に気温が下がると裏の運河にモヤがかかる

なんと、着いた時にはもう半分は枯れた状態。しかし、トマトはいくらか地に落ちてしまっていたし、キュウリも育ち過ぎのものがあったが、ほとんどは何とか間に合った!


これは太り過ぎ&色が褪せちゃった。

よく見ると、上部はまだ成長しようとする小さな芽すらある。一見枯れていても、茎の内部でまだちゃーんと水や養分が土から運ばれているのだ。すごいなあ。

しかし、さすがにこの週末には寒さで葉が縮み上がり、ダメージを受けるだろう。だから、その時成っていたほぼすべての実や葉モノをギリギリのタイミングで収穫。

それにしても、たった一列の花壇でこんなに採れるとは!



トマトは、すでに月初めに段ボール2箱収穫しているし、キュウリも結構採れている。今年前半は雨でどうなることかと思ったが、有機肥料がうまく効いたようで、最後にはちゃんと育ってくれた。以下は枯れる前の、9月初めの状態。

9月初めのチェリートマト。背丈は2.5mに。

フェンスに沿って幅も広げ、実は鈴なりに。

日本のキュウリも葉が大きく色も濃く2m以上に。

そうそう、紫蘇やアルグラ(ルッコラ)、水菜にケールといった葉モノは、9月前半に気温が下がった時はもう死にかけていたが、先週の暑さで息を吹き返したのか、今回行った時は元気にわっさわさと葉を出していた。自然と植物の力に改めて敬服。


ということで、これだけ収穫できたのは幸いだったが、大変なのはこれから。採れた野菜をどうするか。特に大量のトマトとキュウリ。

フレッシュなうちに食べるか加工するか、誰かにあげるかしないと。しかし忙しいと、そういったことをする時間も取れず、、、。とにかく全部いったん持ち帰り、まずは色やサイズで分けた。



あとはボスの奥さんと一緒に、スキマ時間で出来ることを片っ端から着手。

まず、すでに熟しているトマトは奥さんが料理に使用。飽きないように、サラダにスープにオーブン料理に、手を変え品を変え、今月だけで何品のトマト料理を作ったか!




キュウリは、サラダのみならず、デトックスウォーターやスムージーにも。料理でなく、フェイスパックにも使えるね、なんて奥さんと話してた。


トマトの大量消費ならトマトソースが最適だけど、瓶の消毒やらちょい手間なので、残りの赤トマトはすべて冷凍!長い冬の間にスープなどで少しずつ消費予定。

トマト大も小もそのまま冷凍。
スープ系なら解凍と同時に調理可能

青トマトは追熟して、赤くなったら同じように一部料理、残り冷凍。冷凍庫のスペースももはや限られてきたけど!



そういや、毎年ニュースでスペインのトマト祭りを見かけるが、街中の人がトマト投げ合っていて、「ああ、何てもったいない」「食べ物を粗末にしちゃいかん」なんていつも思っていた。

しかし、今、実際にトマトやキュウリがうなされるくらい目の前にあると、「まあ、トマト投げもありかな」なんて一瞬思っちゃったりして(笑)。彼らの収穫量といったら、げんなりするくらいあるのだろうから。

ちなみに、9月初めの収穫の時点で、「今月は新鮮なまま料理しきれない!」と思った私は、すでに保存対策をちらほら始めていた。

下記は、友人から教わったキュウリの塩水漬け。友人のアイデアにより、元々私が作っていたリンゴ酵母を少し入れ、発酵を促すスターターに。


日本の細くてしまったキュウリでなく、こちらのハンバーガーに挟むような西洋キュウリだから、うまく浸かるか不安だったけど、ちゃーんと微発酵してあのピクルスの味になった!てか、ファストフードのピクルスよりずっと深みがあってうまいぞ。

市販品のように着色・発色剤無し。これが自然の色。発酵による「オリ」も付く。

続いて、これも同じ友人から教わった、プラムで作る梅干しもどき!?梅の時期はすでに去っているので、黄色のプラムを代用してまず塩漬け。かなりの水分が出たら収穫した赤紫蘇を投入。

水分が出てヒタヒタになってきた!

重石がないからあるもので代用(笑)

色がつくには数週間かかるようだが、今や香りはすっかり梅干し。赤紫蘇は青紫蘇ほど料理に使わないから、こうやって無駄せず使えて嬉しい。

今はこんな色に。梅干しに近くなってきた。

食べきれない青紫蘇は塩漬けに。長く漬けると若干色は落ちるが、秋冬も使える。紫蘇の香りが移った塩ももちろん使える。
焼きおにぎりなら葉も塩も同時に使えるな!

いやー、もう少し時間に余裕あれば、もっといろんな保存食にチャレンジしたいけど、今のところこれが精一杯。あとはその日の思い付きやネットでレシピ探して、ちょこちょこ使っていく予定。

何かにつけトマトとキュウリを投入(笑)

本来、食べ物(しかもオーガニック)が豊富にあるということは、ありがたいことだ。トマトやキュウリにうなされるのも、「これらを無駄にしたくない!」という想い・焦りからこそ。


あとは1か月後くらいに、ビーツやニンジンといった根ものがいくらかできる予定。小さな畑でも、こうして生命力あふれる野菜を手にすることはかけがえのない喜びだ。 

深まる秋。今、土の中で成長中の野菜を楽しみに、、、。

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