梅干しの危機

しばらくご飯を炊いていなかったが、先日風邪気味の時、ごはんと梅干しが食べたくなった。やはり体調不良のときは、身体が自然と日本的な素食を欲する。

炊きたてのごはんと一緒に食べようと梅干しの瓶を開けたら、、、ややっ!梅干しが底をつきかけているではないか!これはいかーん!




海外、しかも大都市でない場所にいる私にとってこれは緊急事態!市内のチャイニーズやコリアンスーパーにはある程度の日本食材が売っているもの、梅干しは売っていない。


トロントの日本スーパーならあるが、特に真冬は車で2時間かけてそのためだけに行ってられないし。


オンラインで手に入るかな?と探したが、たいした量が入ってないのに$50ドル(約5千円)近くする!


今もっている梅干しは、去年日本に行った際に幼馴染のお父さんが手作りしたものを分けてもらったもの。自家製梅干しだからなおさら貴重。


子どもの頃は実家に梅の木があり母が漬けていた。私も日干し途中でひっくり返す作業を何度が手伝った。ある時父が木を切ってしまい、母の梅干しはストップしてしまったが、だいたいご近所や知り合いの農家から分けてもらえた。やはり手作りは味が良い。



海外の中規模都市にいては、まず梅の入手が難しいからさすがに手作りは期待しないものの、今は市販のものもすぐに買えない状況にある。


前回使ったときは何かに気を取られて、なくなりそうなことに気づかなかったのだな。これは迂闊だった。やはり梅干しは時々どうしても食べてたくなるから切らせられない。


こちらの食事はピザとかサンドウィッチとか肉系が多いし、味は濃く大雑把。良いレストランもあるものの、日常的に使うスーパーの食材やテイクアウトの食事は新鮮さや繊細さに欠ける。なのに値段が高い!


純粋に欲するものじゃないものにお金を出すときってむなしい。たかがご飯と梅干しが、私のいる環境ではかなり贅沢で手の届かないものになっている。


残り少ない梅干しを一気に使わず、赤紫蘇と刻んでご飯に混ぜる。ゴマとおかかも少々追加。これ、今の私には贅沢品!ランチなんてハンバーガーとかピザよりも、これと味噌汁、いや日本茶だけでも十分。



以前、ニューヨーク時代の友人が、プラムを代用して作る梅干しレシピを教えてくれた。肉厚なだけで、梅干しとそっくりな味と食感が得られて驚いたものだ。(このブログのどこかに載せた気が。)


しかし今は冬、プラムは売っていないし(あっても高い)肝心の赤紫蘇が無い。夏場はプランターにわさわさと育つけど、そういや昨年夏は収穫して漬け込む暇がなく、気が付いたら秋の終わりであきらめた。夏に1,2回赤紫蘇ジュースを作って終わってしまったな。。。



もしかしたら貯蔵箱のどこかに乾燥させた赤紫蘇が残っているかも?あとで見てみよう。あればちょっと高めのスーパーでプラムを買うしかないな。


ということで、次回帰国した際の「持って帰るリスト」に梅干しを筆頭に掲げた。実家の町にいけばお店で農家さん手作りの梅が買えるから、ごっそり買ってこよう。


そして今年の夏は赤紫蘇をちゃんと塩漬けしてとっておこう。緊急事態に備えて、、、。


前回も載せたハイビスカス。かなり葉が増えてきた。今年は雪が多くマイナス10数℃の日々が続くけれど、植物はしっかりと日に日に長くなる太陽に順応してる。




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