この期に及んで、、、。
ふうーっと大きな息をつきたくなることが今週あった。それは5月から10週にわたって受けていた集中コースが終わったこと。何のコースかというと、、、この期に及んで英語!
ある大学の、社会人向け平日夜のオンラインコースで、Zoom授業を通じて発音に集中して学ぶクラスだった。
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春に始まったコースも、終わった時には真夏!はやっ! |
去年まで日系の会社にいたので、英語・日本語は3対7くらいで仕事していたけど、今は100%英語。Eメールは考えたり読み返したりできるからマシなものの、やはりしゃべる場面ではしょっちゅうつっかえる。
トロント界隈なら移民も多く、いろんなクセのある英語が飛び交っているが、私の今いる地方都市は、昔からのイギリス・ヨーロッパ系がまだ人口の大部分を占める。会社で私は唯一の(おそらく初めての)アジア人だ。
私が話すと、上司や同僚は一生懸命聞き取ろうとするのが表情でわかる。発音がうまくできなくて通じないこともよくある。大人になってからの言語習得ゆえ、母国語のクセが完璧に消えるとは思わないが、努力しなければ進歩もない。
ということで、しばらくちゃんとした英語の勉強から遠ざかっていたから、よしっと意を決して申し込んだのだった。
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初夏の爽やかな季節は気持ちも前向きになる! |
これまでも何度も発音のクラスを受けたが、発音記号や舌の位置を頭で理解していても、実際にその通りできるかというと、これまた別なんだよねえ。
また、単に発音といっても、話すとなると、それぞれの音の発音はもちろん、イントネーション、アクセント、スピード、ボリュームの強弱、短縮形等々、気を付けることがたくさん!
同じ単語でも名詞か動詞かで、アクセント違うものもあるしね。(例:access, address)これらは慣れると自然に変えて言っているけど。
紛らわしいのは日本語でも使っているカタカナ英語を普通に本来の英語として言うとき。日本語の発音が脳内で邪魔して一瞬混乱する。
発音以外にも文法やボキャブラリーにも気を付け、場の流れや相手の心情をくみとり、最終的には話す目的を達成せねばならないのだから、なんて大変!
てか、そこまで言語そのものに多くの気を配らねばならない時点で、まだまだモノになっていないんだよね。自然に話せていない。
かつての発音クラスは受け身な学習が多かったが、今回はかなりの頻度で自分のスピーキングをビデオで取って確認する機会が多くあり、客観的に分析できた。
「もっと口を大きくあけておおげさくらいに話していいんだ」
「先生と同じ口の動きになっていない」
「この部分、くぐもって聞こえる」
「自分が言っているつもりの音と、実際に外から聞く音が違う」
などという発見があり、改善に役立っている。言語学専門教授の細かいアドバイスにも助けられた。
ちなみに、英語はvertical(垂直方向、つまり上下)に口を開けて発音することが多い言語と言われる。それに比べ日本語はhorizontal (水平方向:「い」や「え」の口の形)の音が多い気がする。
だからか、自分が英語を話すビデオを見ると、特に垂直方向に口を開けていないことに驚いた。これも今後意識するべき点だ。
しかし、ひとつひとつの発音が正しいとしても、ナチュラルさ、ネイティブさとなるとまた違う。これはとにかく慣れないと。
それには、TVや映画の場面で練習するのがいいだろう。いわゆる聞こえると同時にすぐセリフを真似して言う「シャドウイング」はよく勧められる練習方法のひとつ。
いっそ現代劇の演劇クラブとか自主映画クラブにでも入って、自分がセリフを言う立場に追い込めば、ナチュラルさを体得できるんじゃないか?それは効き目ありそう。
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スポーツと同じく、言語も練習、練習、ひたすら練習! |
今更ながら、日本語母語の者に難しいのはやはりLとRの区別。私、個人的には、LよりRの発音の方がずっと難しい。(日本語にない音としてthの音も挙げられるが、それよりRの方が私にはずっと難しい。)
Lは上の前歯の裏に舌をあてればそれなりに聞こえるが、Rは、舌の基本位置が頭でわかっていても、その前後の文字(音)によってスムースに舌を動かせず、不安定なまま発音し乱れる。
Rの音は最後まで教授にうまくできていないと指摘された。正しい形ができないままいくら練習してもダメなんだよね。これはコースが終わってからも、ずっと続く課題だ。
さてこの2か月半、かなりの量の宿題もこなしていたから、今は開放感でいっぱい。だけどこれで止めることなく、今後も英語の勉強、特にスピーキングは何かしら続けよう。
カナダも微妙に英語が違うのだ。
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3年ぶりの開催!7月1日近所のカナダデイの花火 |
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