2024年の終わりに&カンクン
ふうーっ!もう1年が終わろうとしている。今年も例年と同じく、時間が過ぎるのが早いこと早いこと。
1年を振り返って、何を書こうかなと考えていたが、そういや春に行ったメキシコのことをまだ載せていなかった。2月の日本、10月のスイスと合わせ、今年は3回も海外に出ていたのだ。
自分のいるオンタリオ州内でも、ブルース・ペニンシュラ、アルゴンキン・パークと結構離れた名所に行ったので、今年は特に旅が多かったと言える。だから時間もことさら早く過ぎたように感じるのだろう。
さて、メキシコに話を戻すと、、、。
行先はカンクンで、それは仕事上のイベント参加のためだった。カナダ・アメリカに散らばるフランチャイズのオーナーの集まりで2年に一度開催される。私のいる本社チームは基本全員参加。
広いリゾートホテルの敷地内で、会議・イベント・宿泊・食事・バー・レジャーがすべて網羅されているので、5泊6日の間ずっと敷地内にとどまっていたが飽きることはなかった。
カンクンは、30年くらい前に海外旅行が流行っていた頃も人気だった気がする。当時は日本から近いアジアの島に行っていたので、当時選択肢になかったが、北米から行けば当然近い。トロントから4時間ほどで到着。
私がこういうリゾート系に行くのは実に10年以上ぶり。ニューヨーク時代、プエルトリコに行ったのが最後だ。やっぱり天気がいいのとあったかいだけで気が緩むのがわかる。空と海の青が素晴らしい。
メキシコは30年近く前に行ったことがある。サンディエゴに旅行した際、日帰りで国境の町ティファナに行ったのだ。
当時のティファナは物騒な感じであまり楽しめなかっただけに、今回同じメキシコでも全く別な雰囲気を味わった。(人工的に開発されたリゾートゆえ、メキシコらしさといったらティファナの方なんだろうが、、、)
一応仕事なので、100%の開放感はないにせよ、比較的自由時間もあったので、敷地内のビーチやプールを楽しんだり、オールインクルーシブゆえ、ビュッフェやカフェで好きな時に好きなだけ食べたり。(普段ありつけない新鮮なシーフードをここぞとばかり堪能!)
こういう開放的な会場だったからこそ、各地から来たベテランオーナーともおしゃべりができた。3年目のまだペーペーな私にとっては、業務連絡的なメール以外、普段直接話すことはほとんどない。
カンクンでのある会議のあと、全社内で売上ナンバーワンのフランチャイズオーナーとたまたま部屋に向かう道で一緒になった。20年以上も経験のある彼と話すのは恐れ多くて最初緊張した。
しかし彼がパキスタンからの移民で、これまでカナダで苦労してやってきたことを聞いた時、同じく他国から来た私は心情的に近く感じた。
彼はパキスタンですでにビジネスの経験があり、カナダに来た頃ファイナンス系で働いていた。勉強してカナダ公認会計士の資格もとり、彼が働いていた比較的大きな会社でCFOの有力候補にもなった。
「しかし最後の最後で選ばれなかった。なぜかわかる?私は有色人種だからだよ。白人の幹部は肌の色が濃いやつに、対外業務も多いCFOをやらせたくなかったのさ。」
20年以上も前なら、そういうことは多々あったであろう。
「私は行き場がなくなり結果して辞めた。でも辞めてよかったと思う。その会社はタバコ会社で、その後社会の認識が変わってタバコは悪とみなされるようになったからだ。社会に悪をもたらす会社なら私はいたくない」
そういった矢先、彼は売店の前で止まり、「ちょっと待ってて」と行って店の中に入っていった。しかし1分後、手ぶらで戻ってきた。
「何を買おうとしたのですか?」と問う私。
「ライターさ。私は葉巻を吸うから。でも10ドルもするから買うのやめた。」
「え?葉巻吸うんですか?タバコが悪なら葉巻も悪なのでは?」
「うん、その通り。でもこれは私個人の責任で吸っている。さっきのタバコの会社は社会に悪をもたらしているから、別な次元の話なんだよ。」と二コリ。
ジョークなのか真剣なのかわからず。筋が通っているような、うまく言い逃れられたような?
いずれ彼は今弊社で一番の売り上げを誇るフランチャイズオーナーとして成功している。また機会あれば成功者のいろいろな話をぜひ聞きたいものだ。
さて、旅の多かった2024年。仕事もかなり忙しかった。2025年もこんな感じで続きそう!
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