4月の雨 2019
先週、仕事がどうにも終わらず、おとといの日曜日はオフィスに行った。朝にヨガだけは行って、その後集中力のいる仕事に頭を切り替えるべく、会社に向かう途中「ティム・ホートンズ」で一息。
その時、雨に濡れる道路を見ながら、感じていたことをここに。とりとめなくなるが、思考の合間に次々と横やりで飛んでくる記憶や音楽もあえて一緒に、、、。
* * *
4月になってから雨の日が多い。2週間前に雪がどかっと降って雪景色になった日があったが、翌日の雨で一気に溶けた。やはり4月の雨は暖かい。
一晩でこんなに積もったのに翌日の雨が雪を溶かした |
と思ったと同時に、文字通りドリカムの『4月の雨』という曲を思い出した。
かつて愛した人が4月生まれで、その人へ「おめでとう」と祈りを捧げる歌だ。
「答えは返らないけど、せめてこの祈りが届いてほしい」という切ない想いがこめられていて、ふと、もうこの世にもいない人に向けての歌なのかな?とも思ってしまう。
そんな物悲しさが漂う曲だけど、このフレーズは好きだ。
「素敵ね呼吸始める 春と生まれたの」
なぜなら私も4月生まれで、何もかもが始動する春が大好きだから。このフレーズだけは聞くと嬉しくなる。たとえ雨が降っていようと、それはもう雪ではない。暖かな雨だ。春のサインだ。
(ここで、スティービー・ワンダーのI Just Call
to Say I love youの中に「Spring Rain(春の雨)」が登場することも思い出す)
日本にいたら、4月はまず真っ先に桜を思い出すが、、、カナダの春を振り返ると、花の季節にはまだ早く、そういや今までも雨のことが多かったかもしれない。しかも氷混じりで。
だから今は4月と聞いてイメージする光景がピンクからグレーに変わってしまったが、それでも自分が誕生日を迎えると、「ああ、春が来たな。また1年始まるな。」と実感する。
(ここで椎名林檎の「ギブス」が頭に流れる。「♪ダーリン、また4月が来たよ」)
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また4月が来たよ、、、早いな、歳取るの(笑) |
この3,4ヶ月は転職・引越による新しい生活への移行期間だった。なんだかよそ様の家に仮住まいしている気が常にあったが、それがここへきてようやく「自分の場所」「自分の生活」と、しっくりくるようになってきた。
いろんな感覚というのは、チューニングが必要なんだな。じわじわ、じわじわと毎日過ごす中で、感覚が調整されていくんだろうな。
誕生日に新たな自分の居場所に飾ったフリージア。つぼみがコロッコロしたいいフリージアが手に入った♪ |
私はこれまで何かしらの変化があったとき、結構強引に自分を早くその環境に合わせてきた気がするけど、今は落ち着いて身を任せている感じ。現実の仕事は忙しくてバタバタだけど、気持ち的には腰をすえてじっくり、確実に一歩一歩進みたいというか、、、。
4月のこの雨が、元々の私の猪突猛進な気性をまるで「どうどう」と抑えているか、試しているかのよう?
そんな、いつもとちょっと違う、新しいステージを感じている今年の春。今回の数ヶ月のトランジション(移行期間)を振り返る今、ひとつ扉を閉めればやはり次の扉が開くんだな、と実感している。
(そういや先日のブラックホールを初めてとらえた写真は科学の世界で新たに開いた扉だ!)
いろんなことが、始まりのために終わり、また、終わりのために始まる。グルグル、グルグル、何年かをかけてサイクルが巡っていく、、、。
(ここで記憶が以前のサイクルを辿り、10年以上前の4月の寒い日に行った、フィラデルフィアの桜に飛ぶ。ヒンヤリする中にも温かみが混ざっている今のような空気のせいで思い出したか?)
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フィラデルフィア・アメリカ独立宣言がなされた場所の近くで。 |
自分がサイクルを作っているのか、自分はサイクルに乗っかているだけなのかわからないけど、今年の4月の雨は、私に流れ流れゆくサイクルのことを徒然を考えさせた、、、。
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ドリカム・『4月の雨』。 アコースティックなアレンジがいい。
おまけ:
なぜ誕生日にフリージアを買うかというと、、、
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