リンゴ香る秋の始まり
ただ今カナダはアメリカ同様レイバー・デイ・ウィークエンド。これで「夏は終わり」とされる、区切りの連休だ。朝晩の空気はすでにすっかり秋で、北の地の私のよく通る道の野生のリンゴももう真っ赤。
この夏はいつになく長く感じた。帰省した日本で酷暑を経験しただけでなく、トロント近郊も5月から暑い日がかなり多かったから。加えて、夏に入った頃に私のそれまでの激務が一転してスローペースになり、比較的時間がゆっくり流れていたせいもある。
ただ、自分の時間が出来ても、常にPCに向かえる状態をキープすることやイレギュラーなスケジュールは相変わらずで、日本行きを除けば遠出は無理。なので、いつもの通り家で出来ること――料理、読書、ガーデニングを楽しんでいた。特に実験的な酵母作りやベーキング!
以前も試したサワードウ作りに始まり、フライパンで焼くパンや、、、
庭の松の木から採った松葉入りクッキー。(これについては後日改めて書きたい)
卵やバター、粉無しの、ビーガン&グルテンフリー・バナナクッキー。ベースは繊維やミネラルたっぷりのオーツ(エン麦)。細かいフレークタイプと、潰したタイプ(押麦/Rolled Oats)があるが、私は食べ応えあるRolledを使用。
上がRolled(押した麦)、下がフレーク |
その時の気分で好きなものを入れて、、、。ナッツ、チョコチップ(ビーガン向けの場合ミルク不使用のもの)、ココナッツフレーク、ドライフルーツ、シナモン等からいずれか。
そして冒頭で書いた野生のリンゴで、自家製酵母起こし。
それを使って、すでに何度も失敗している天然酵母パンに懲りずにチャレンジも。
まだまだ成功には程遠いが、今までで一番パン生地が発酵してくれた!そして成功しなくとも、捏ねているときのパン生地が赤ちゃんの肌みたいにすべすべで、触っていて本当に気持ちよく、また、リンゴのほのかな香りが私をとてもハッピーな気持ちにさせた。
この生地から、今までで一番マシな?シンプルで素朴なちぎりパンが焼けた!かすかに残るリンゴのふわっとした甘み。これはクセになりそう。そして、、、もっと上手に焼きたい!と切に思う。(といいつつ、今だ目分量で材料測ってる(笑))
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全粒粉多めなのでやや硬。(私好み) |
パンに使った酵母液は、そのまま数ヶ月放置すればリンゴ酢になるので、しばらくしたらリンゴを除いて冷暗所で長期保存へ。
ちなみに、パンに使う頃というのは炭酸が発生して発酵が活発な時。すぐにアルコールも発生してくるからそのままアップルサイダー(シードル)として飲むのもいい。
自家製は味が弱いが、ファーマーズ・マーケットに出る農家さんのアップルサイダーは、リンゴを大量に使っているからか、濃くて甘い。これも最近マーケットに出だした秋の風物詩。
林檎のみでできたジュース。煮詰めたような濃い甘さ! |
てなわけで、特にリンゴ酵母とベーキング、その他にもモロモロの実験料理にハマった夏の終わり。この連休明けからそろそろまた仕事のペースが上がってくるが、リンゴはさらに熟してなっているし、庭の野菜も収穫時期。
ファーマーズ・マーケットも野菜・果物の種類がぐっと増えてきた。そんな実りの秋に向かう今、この「実験料理モード」はおさまるどころがますます加速しそうな予感も、、。
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