4月の雨 とメープルシロップ
日本で育っていれば、桜のピンクが4月のイメージカラーであろうが、カナダに来てから4月のイメージは変わった。春に向かってはいるものの、冬が完全に終わっておらず、雷雨、風雨が頻繁にあり、気温のアップダウンが激しいのがこの月だ。
今週は積雪もあったし、フロントガラスが凍り付く朝もあった。氷点下の日と20℃近くまで上がる日の繰り返しだったり。
数年おきに『4月の雨』というタイトルでブログを書いているのは、意図したわけでなく、雨が多い→行動が制限され家やカフェでたたずむ時間が生まれる→ああ、また雨の季節かと実感する、というパターンが繰り返されるからだろう。
4月初めまでに、それまでに積もった雪はほぼ溶けるものの、土はまだ半分凍っていて、庭仕事にはまだ早い。中途半端にちょこっと空き時間がでるのもパターンだ。
自分の誕生月だから、なんとなく過去や未来の自分や、徒然なる出来事に思いを巡らせたり。本来ならエネルギーいっぱいの春の陽気の中、ビュンっと飛び出したいところを、雨や寒さがその勢いを牽制する。
4月はいつの間にか、一時停止、もう少しの辛抱、といった月になった。
そんな『カナダの4月』に新しく好きになったこともある。まだ葉のない木々の姿だ。雪も氷もなくなり、でも葉もまだない、裸の木々。
私は10年くらい前に、なぜかその幹と枝だけの姿、でも一つとして同じ枝ぶりのない木々に個性と生命と魅力を感じ、それ以降、この時期に外にいれば木々をよく見上げるようになった。
5月になれば若い葉が一気に出てきて隠れる姿。いまだけ見られるたくさんの素の枝たち。
木々と言えば、カナダの国の木、メープル。通りや庭、公園、森といたるところにある。メープルの森を持つ農家では、冬から春にかけてはメープルシロップの生産のピーク。
そろそろ終わりのこの時期、近くのメープルシロップ農家に寄って見たら、サップ(樹液)を集めるチューブがまだメープルの木に張り巡らされていた。
精製工程は今は機械化されているが、昔はアルミバケツにサップ(樹液)を集め大釜で時間をかけて煮詰めていた。大変な労力だけど、その方が雰囲気あるよな。
カナダ産のピュアなメープルシロップは確かに美味しい。こういうところは大体パンケーキ・ハウスがあって、素朴なパンケーキにフレッシュなシロップをたっぷりかけて食べる。(今回は食べずに帰ったのでパンケーキの写真はなし!)
トラクターでメープルの林をぐるっと回るサービスも。これは子どもも大人も冬に楽しめるアトラクションだ。
まだ屋外は寒いとはいえ、やはり長い冬のあとは外で過ごしたくなる。この農家への立ち寄りはよいリフレッシュとなった。
さあ、本当の春が来るまであと数週間、我慢我慢。いま、4月の雨が植物たちを土の中でゆっくり目覚めさせている途中だ。(写真は、去年秋に植えておいたニンニク。芽が出始めてきた。)
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