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コミュニティガーデンデビュー!

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  じゃじゃーん!この春、待ち望んでいたコミュニティガーデンデビュー!まだ始めたばかりで部分的に整備中だが、ここまでの道のりを一度振り返ってみたい。 6年半前にトロントを離れてからあまりやっていなかった家庭菜園。いま住んでいる家の庭は木に囲まれていて陽があまり当たらず、 少し試したけど育ちが悪かった。 市内のコミュニティガーデンを調べたけどすぐ行ける距離にないし、そもそも空がなかった。 限られた時間で野菜栽培を楽しむには、都合のよい場所がマストだ。その環境が得られず、プランターでちょこっとハーブを育てる以外はやむなく諦めていた。 しかし、昨年春に、ローカル紙で近所のコミュニティガーデンに空きが出たことを知り申し込んだ。しかも、ほんの数年前に、家から車で2,3分の場所にひとつできていたのだった。ラッキー! 申し込み当初、ウェイティングリストで何人も待っていると知らされた。しばらくは無理だなあとほぼ忘れかけていたら、秋の終わりに『あなたの番が回ってきて、来年から一区画割り当てできるよ』と言われた。 しかしその空いた場所は、1年間放置された雑草だらけの区画。冬の前に雑草を抜いて綺麗にしたら、年末までの使用料なしのうえ、翌年以降私が使用していいことになるという。 雑草取りが嫌なら、他の整地された区画が空くまで待つことになる。それがいつになるかの目途は全くなし。 雑草くらい平気!それよりも今のうちに区画をゲットしたい!そう思った私はすぐさまYESの返事をした。 いざ行ってみると、、、、確かに雑草は多かった。大きくない区画だし、雑草の背は低かったが、しぶとい雑草が隙間なくびっしりと根をはり、とても手だけで綺麗にするのは無理だった。 また、その時はスイス旅行を控えていて仕事を前倒ししたりで大忙し。しかし戻ってくるまでその区画を放置すれば、土が冷え固まり、雪がいつ来てもおかしくない時期。 ということで、旅行前に無理やりスケジュール調整して雑草取りに時間を割り振った。農作業って本当に足腰に負担がかかる。それを急に一気にやったからたちまち腰痛に。。。 『こういう強力な雑草は絶対来春戻ってくる』と思いながらも、何とかいったん綺麗にした。大変だったけど区画を確保できたことで冬の間『何を植えようかな~』とワクワクして過ごすことができた。 そして春が来た。やはり雑草は戻ってきた。(それ...

夢見る場所、ブラントフォード

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電話を発明したアレキサンダー・グラハム・ベル。スコットランド出身だが、若いときに両親とともにカナダへ移住、トロントから南西に車で1時間くらいの場所にある、オンタリオ州のブラントフォードという町に根を下ろした。 車で行けば私の家からも比較的近いので、春の初めに、彼や両親が住んでいた家に行ってみた。今はビジターセンターとなり一般開放されているのだ。なかなか興味深かったのでここに記録しておこう。 聾啞者にコミュニケーション方法を教えていた父親に習い、アレキサンダー(呼び名:アレック)もその手法を習得し、聾者のコミュニケーションの訓練や聴覚に関する研究をしていた。 下記はスピーチレッスンの料金表。当時(1800年代の終わり)にしたら結構な額だった。 父親は聾啞者だけでなく、スコットランドから移住してきた人々に、スコティッシュ訛りの英語を矯正するレッスンもしていたそうだ。ガイドさんの話によると、訛りによるスコットランド=田舎者というイメージを払拭したい人たちが少なからずいたとのこと。 写真は応接間。ブラントフォードは工業が発達しているが、周辺は今でも農地が広がる。そんな地である程度裕福な生活をしていたことが垣間見れる。ニッチな専門分野だったためか、あちこちから父やアレックへの要望は後を絶たなかったようだ。 ところで、子どもの頃から好奇心旺盛だったアレック、いろいろな分野でいろいろな実験をしていたが、母親が聾だったため、ことさら音声や音響など、音や通信、コミュニケーションに関する学問や実験に没頭。 聾者に教えると同時に、聾者を助手にして自身の研究を続けた。(助手の一人はその後アレックの妻になる)カナダ地元の先住民の特別な言語において新たな伝達方法を確立するなど、時にはユニークな試みも。 後にボストン大学の教授となったアレックは、ボストンとブラントフォードの実家を行き来しながら実験を重ね、ついに電話を発明することに。 ブラントフォードでは長い線を繋げた電話テストや、電話を貸し出す会社もできた。写真の箱のような電話が初代レンタル電話。当時の貸し出し料はなんと$3,000!(約30万円。当時の価値にしたらかなり高い)   現在の巨大通信会社『Bell』につながる本格的な会社がボストンで設立されたのが1877年。電話はあっという間に広がり、通信手段や機器もどんどん発達していくこ...