Free To Be Me (プライド月間 2018)
もはや6月も終わるけれど、今月は他の多くの国々と同じくカナダは「Pride Month(プライド月間)」だった。いわゆるLGBTQと呼ばれる性的マイノリティーの人々をサポート・祝福する期間だ。
この期間はあちこちにLGBTQの象徴であるレインボー・フラッグが掲げられ、お店の商品や食べ物も虹色に。
下の写真はトロント市役所のライトアップ。文字が虹色に。
(背景の紫は、「パープルタウン~♪と歌いたくなる(笑)) |
こちらはトロントにあるアメリカ総領事館。大きな旗をどどーんと掲げていた。
カナダ、特にトロントはリベラルだし、多民族が暮らすから、LGBTQのみならず、あらゆるマイノリティー・グループに対してとても寛容。
以前いたニューヨークも基本そうだったが、違いを受入れる人々の認識や社会制度への自然な浸透度はトロントの方が若干高いように感じる。
ところで、"LGBTQ"という略語は世界的に使われていて、最後の"Q"のあとにさらに文字が追加されたいくつかのバージョンがあるけど、カナダでよく使われるのは、"LGBTQ2"と、最後に"2"がつく略語。
(参考:カナダ政府のLGBTQサポートサイト「Free To Be Me」。サイト内の略語は"LGBTQ2"が公式使用されている。)
これの2は、"Two(2)-Spirited"の略で、もともとカナダの先住民族(ファースト・ネイションズ)にあった認識で、男性・女性両方のスピリット、精神を宿す人を差すそうだ。
昨年行ったファーストネイションズのイベントで。 |
実際は、先住民族でなくとも、Two-Spiritedな人というのはいるだろうが、先住民族もその伝統文化も大事にしているカナダらしい略語に思える。
今週の市役所前のTORONTOの文字は、先住民のシンボルをベースにしたデザイン |
6/21は先住民の日(National Indigenous Peoples Day)だったのです |
LGBTQ2はいずれ、性・ジェンダー上のカテゴリーであるが、本来は人種、民族、国籍、年齢、貧富、宗教等におけるマイノリティーも、同じように支援・祝福されるべきだろう。
究極はそういうカテゴライズをすることが不要になるくらい、上記カナダ政府のサイトの名前「Free To Be
Me」の如く、とにかく一人ひとりが「自分自身でいる自由」がある社会になるといいなあ、、、と私は常々思っている。
下記は市役所の西側にある裁判所の中庭にある像たち。裁判所だけに、その権利を法的に保障するという意味で、ひとつは言論の自由の像。
そしてその向かいには、宗教の自由をうたう像。
カナダの「実際的に」個人の自由を尊重しているところは好きだ。
以前、カナダの人権問題活動家と話した時は「まだまだ足りない」と言っていたが、不条理な差別だらけの日本から来た私にはとても進んでいると思える。
わりと幼い頃から「個人の自由」を重視してきた私は、今、カナダにいられてとてもラッキーだと思う。(同時に、自分がアメリカにいたのが今でなくてよかった~とも(笑))
* * *
さて、昨夜は「ストロベリー・ムーン」と言われるスペシャルな満月だったが、皮肉にもここ最近のうち昨日だけが雨で、月は見られず。でも1日遅れの今見える月でもまだほぼ満月で輝かしい。
新月や満月の時ってなんとなく、気持ちを良い方向に切り替えるいいタイミングに思える。
今週末はカナダの建国記念日「カナダ・デイ」で三連休だし、下期の始まりだし、夏の折り返しでもあるし、いろんな切り替えになるだろう。
ちなみに向こう1週間は珍しく30℃超えの日々。例年は真夏でも30℃超えは数えるほどしかないのだけれど、夏はやっぱこうでなくちゃ!
レインボースイーツよ、また来年の6月に! |
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