新しい土地・新しい仕事

引越・転職して二カ月半、家の中は大分落ち着いたが、仕事の方は慣れるにしたがってやることが増えてきている。それなのに、最近同じチームの人で辞めた人がいて、急遽その人の仕事もすることになり、てんてこまい!さらに新しく覚えることが多岐に。

寒い冬と濃い仕事にひたすら耐える日々?

まあ、これまでもカオスな職場を何度も経験しているので免疫はある。しかし、まだ仕事を「自分のもの」として飲みこんでいないときに、直接お客さんや取引先とやりとりするのは、やはり緊張する。

そんなわけで、もうしばらく余裕のない状態が続く、、、。

ところで、今日はまず、私が越してきたオンタリオ南西部について。

カナダ最大都市のトロントがあるのはオンタリオ州だが、その西隣はデトロイトのあるアメリカ・ミシガン州。私はそのトロント―デトロイトを結ぶ線上に点在する、ある中規模都市にやってきた。

デトロイトは歴史的に自動車産業で栄えた街。だからか、カナダ側であっても、デトロイトに向かう線上には、自動車関連の会社が多い。

トヨタの大きなカナダ工場もこの線上にあるし、自動車産業は日本のお家芸でもあるから、自動車パーツや貿易・流通の日系の会社もそれなりにある。

また、その線上は、カナダの中でも最も南のエリア。(アメリカに食い込んでいる部分で、アメリカ北部の一部よりも南にあたる)つまり、カナダで一番暖かいエリアなので、農業もさかん。事実、前職で農業系のプロジェクトに関わったとき、この方面に何度か足を運んだ。

アメリカとの南側の国境沿いに、五大湖のうちのオンタリオ湖・エリ―湖があり、山がなく、だだっぴろい小麦畑やコーン畑が広がる。市街地から外れれば、視界をさえぎる高いビルなどはないから、朝陽や夕陽に輝く農地がダイナミックに眺められる。

数日前、枯草に氷雪が張り付いた朝。

ということで、サービス業のメッカであるトロントとは対照的で、このオンタリオ南西部は生産・製造のメッカなのだ。

私が就職した会社というのもある生産会社で、これは私にとって初の業種なのだが、食品関連だ。ちょうど私がここ数年興味をもっていたオーガニック食品や農業と深く関連しているので、そこは予期せず希望通り。

また、私のキャリアのベースは会計なのだが、今までサービス業での経験しかなく、生産・製造での会計の経験も積みたかったので、これも希望通り。原価計算や在庫管理、生産予想等、学校で基礎を学んではいても、実際の仕事で経験する・しないは大違いだから。

さらに、その会社は日本・カナダ・アメリカでビジネス展開しているから、ちょうどその三ヶ国の経験がある私の経歴と会社の求人がマッチした、というわけだ。

私は当初、トロント市内、あるいは近郊で就職活動をしていた。しかし、何社か面接しても、どうもしっくりこなかった。

自分の希望のうち、何かがマッチしても別な部分でマッチしなかったり。9割はいいけど、合わない1割の部分が、どうしても妥協できない部分だったり。

結果して、今の会社が一番マッチしたので、場所ではなく仕事内容で選んだ。

最初はトロントを離れることに少し抵抗があったが、ここ数年北の職場やコテージで野菜栽培しながら田舎生活も並行して満喫していたし、もともと私は新潟の田舎出身なのだ。都会も好きだけど、田舎だって好きなのだ。

実際、日々仕事をしていると、どこにいてもあまり変わらない。平日はやや残業もあるので帰りにスーパーに寄るくらい。むしろ今いるエリアは土地が広々していて気持ちはゆったりする。地下鉄通勤も嫌いじゃないけど、車でささっと通勤できるのもいい。

中規模都市の一般スーパーでもオーガニック食品は豊富で嬉しい

生活費がトロントに比べて安いのも現実には助かる。今のアパートはもてあますくらい広いが、このサイズはトロントでは高すぎて絶対借りられない!

ということで、ある程度納得の転職・引越しをしたので、しばらく腰をすえて仕事をし、同時にここでの生活の楽しみも見つけようと思う。

しばらくサボっていたエクササイズも、最近近所にいいジムを見つけ加入。まずはしばらくぶりのヨガをやってきた。それからこの前、いい感じのカフェも近くで発見。

クロワッサンxマフィンを掛け合わせたスイーツ。中はバニラジンジャークリーム。コーヒーやティーはフェアトレードものだけにこだわり置いている。

そうそう、地元のビーガンのサークルにも入り、新しい仲間とかわいいビーガンレストランも試した。(私はビーガンじゃないけど、料理の一ジャンルとして興味があるから!)

誰も知り合いもおらず、全く馴染みのない土地に飛び込むことに抵抗のある人は多々あろうが、私はむしろその開拓・冒険が楽しくて、過去に同じようなことを何度もしている。

新しい人に会って新しいネットワークが出来ていくのも面白い。

その醍醐味を味わおうとするタチは、一生変わらないかもしれないなあ、、、苦笑。 
 
職場の同僚がバレンタインに作ってきたスイーツ。地元が長い同僚は、新しい土地での重要な情報源!

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